宝塚宙組『天は赤い河のほとり』公演行ってきました

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これを書いてるのは6月末で、実際に宝塚まで行って観劇したのは4月なんですけど、多分誰も読まないだろうし参考にもならないけど自己満足でレポまとめてみました。

ただその前にグダグダと漫画の感想が入るのでレポといえるかわかりませんが……

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篠原千絵原作『天(そら)は赤い河のほとり』

天河は原作から入りました。何しろ古代文明ものに目がなく、『王家の紋章』も好きです。(ただこっちは完結するかどうか怪しいのでまだじっくりは読んでない)

古代エジプトやギリシャ、バビロニアあたりが好きで、高校時代は古代文明目当てに世界史Bを選択したりなんかもしましたね。

とにかくそんなわけで、天河は設定を知っただけで飛びつきたくなる漫画でした。

天は赤い河のほとり文庫版

篠原千絵作品は、子どものころに『蒼の封印』は読んだことがあった(母経由)のですが、それ以来の作品は読んでいませんでした。

こんな私ホイホイな漫画なんで知らなかったんだろうな、と思い返してみると、多分篠原作品は肌色多めなので、子ども心に「子どもが読む漫画じゃない」って思ってたのかも……

昨年ようやくその存在を知り、試し読みで3巻一気に読んで気付いたら文庫版を全巻注文していました。買って損はなく、2日かけて読了。全16巻ですが、一冊読み終わるたびにまだ続きの巻があることがうれしくてうれしくて。漫画大人買いの醍醐味ですね。

イシュタル文書 ファンブック 天は赤い河のほとり

もちろんファンブックの『イシュタル文書』も購入。こちらは、ユーリがタイムスリップして消えてしまった後の現代の様子がわかります。それ以外は原作全巻の総ざらいといった感じの内容。

これを読まなくても特に支障はないかと思います。本編完結後のユーリとカイルのエピソードがあるとかではなく、書き下ろし漫画はほんのおまけ程度。

古代ヒッタイト帝国にタイムスリップした主人公の成長物語

見出しに示した通り、この漫画は主人公・ユーリの成長物語だと思っています。もちろん少女漫画なので、カイルとの恋、当て馬・ラムセスのターンなんかも語りたいところですが、一番はやはりユーリ個人の成長でしょう。

ユーリはタイムスリップした当初、カイルがいなければすぐナキアの手にかかっていたでしょうね。突然未来から来たので当たり前ではあるんですが。

それが、偶然ではあるものの戦に出ることになり、戦いの女神「イシュタル」と崇められ、ユーリ自身それに見合う力と考え方を身に着けた。

権力を手にしながらどれほど国のことを思って行動できるかというところは、作品のラスボスであるナキア王妃や、エジプトの王妃ネフェルティティらとの対比構造で描かれます。

ナキアは史実に登場しない人物(多分)ですが、ネフェルティティは史実にも登場する王妃。実は王になっていた時期もあるのでは、といわれるほど権力を持っていた女性ですよね。ユーリは彼女らをも凌ぐほどの才覚をもった女性として描かれるんです。

では、同じように王の女であったユーリと2人の女性が違う運命をたどったのはなぜか。そこのところが漫画でも、宝塚版のストーリーでも重要なポイントになっているんです。

ナキアやネフェルティティといった、悪として描かれた女性と、ユーリが違う運命を歩んだのは、女性としてどんな扱いを受けたかの違いです。

ユーリはカイルのただ1人の女性として生涯大切に愛されますが、ナキアやネフェルティティは王の大勢いる妻の1人として迎えられた経緯があります。王族の結婚は古代から、家同士の結びつき、ひいては国同士の結びつきの証。人質のようなものです。ナキアとネフェルティティも同じ動機で嫁いだ女性でした。

すでに正妃がいる後宮で力を得るには、他を蹴落としてでも自分が正妃の座につくしかなかった。なりふり構わず、悪に手を染めようがその座を手に入れたのは、彼女らが自分を守るための手段でもあったということ。

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宝塚版ストーリーでもしっかり描かれている

やっと本題に入ります。宝塚版天河は、たった95分ほどのミュージカルでしたが上に書いたような重要なテーマはしっかり描かれていたのではないかと思います。

原作は文庫版で16巻、単行本では28巻もの壮大な物語です。もちろんいろんな大事なエピソードが削りに削られているんですが、こんな途方もなく長いストーリーをよくここまで短い劇にまとめられたなあと感激。

短いながらも、ナキア、ネフェルティティをそれぞれ登場させ、彼女らの少女期まで描かれていました。なかでも私が一番印象に残っているのはナキアの少女期の歌。演じている方の歌声がとてもよかった……

この二人がちゃんと描かれているだけで、ユーリという少女が王妃になるまでの「女性の成長」物語として一本筋が通っているように感じました。

肝心のユーリの心の成長はちょっと消化不良

でもやはり描ききれず不十分なところは多かったです。肝心の主人公・ユーリが王妃になるまでの葛藤なんかはすっ飛ばされていましたし、なぜユーリが「イシュタル」と崇められるようになったのか、周囲の人の心を惹きつける女性になったのか、そのあたりはまだ甘いなあと思います。

登場人物が多く、あれよあれよという間に大団円。

私の近くに座っていた方はどうやら原作未読のようでしたが、いろいろわからないところが多そうでしたね。これは原作を読んでからでないと理解できないかもしれません。

主人公2人の完成度がすごい

ユーリ役の星風まどかさん、カイル役の真風涼帆さん。2人とも完成度がすごかった!ユーリとカイルが動いてしゃべってる、そのまま漫画から出てきたかのようでした。

原作はまあ、カイルはほぼ裸同然の服装が多いんですが、そこは宝塚、キラキラ王子様です……。

ラムセス役の芹香斗亜さんもかっこよかった。あの短いストーリーでラムセスが登場したことすら感激ものでしたが、出てくれて本当によかった。

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宝塚の雰囲気に圧倒

ミュージカルオリエント『天は赤い河のほとり』が終わり、第二幕は『シトラスの風―Sunrise―』でした。これはもう、宝塚のイメージ通りの内容。なんというか、ただただ圧倒されて終わりました。

公演後は、やっぱり宝塚ですから(←初めて行った人)、タニマチの方たちがたくさん外で待ってるわけです。

※「タニマチ」という言葉も宝塚に行っていろいろTwitter見たりして初めて知りました。相撲からきてる言葉なんですね。

私が行った日は春の嵐のような天気で、雨風が強くて私はさっさと帰ってしまいましたが、もうちょっといろいろ見て回ればよかったなあと後悔。

なにせ1人で参戦したので、一緒にあれやこれや見て楽しむ相手がいなかったんです。今度行くときはもう少し宝塚大劇場を楽しみたいです。

プログラムは買って損はなかった

さっさと帰ったんですが、プログラム(パンフレット)はしっかり購入しました。

宝塚「天は赤い河のほとり」プログラム/パンフレット

原作者の篠原千絵先生のコメントやイラストも収録されているので、原作ファンは買っておきたい冊子です。迷ったけど買ってよかった。真風さん美しすぎる。

プログラム以外にも天河グッズがいろいろありました。お菓子とか、カイルのラブレターとか。(※ラブレターは原作の粘土板ではありません。粘土板なら買ってたかも)

結局購入したのはプログラムだけでしたが、読み返す楽しみもあるのでこれくらいでよかったかな。

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