ゴールデンカムイ306話「特攻」【本誌ネタバレあり感想】この人を死なせたくない

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ゴールデンカムイ最新話306話を読みました。
全部ほとんど一瞬のことなのに、その間のそれぞれの思いとか考えちゃってもう……たいへん……

そして大団円ってなんだっけ。

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ゴールデンカムイ 28 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

前回やっとヒグマがお出ましでして、今回さっそく端っこの兵士たちがやられてしまいましたね。久々にズルむけの顔を見ましたね……。ゴールデンカムイ読み始め初期って結構こういうシーンこわくてじっくり見られなかったんですけど、耐性がついてしまった。

ヒグマに抱きしめられて頭からいかれた兵士はもうだめなんだろうけど、ズルむけの人はかろうじて無事だったりしないだろうか。

ふつうなら連結部分の扉を閉めてこれ以上の被害を防ぐ流れなんでしょうけど、ところがどっこい反対側からは不死身の杉元が来ちゃってますからね。兵士たちにとってはヒグマと同レベルでおっかない相手なのでは。

薩摩隼人と新撰組

そして鯉登少尉と土方さん。軍刀が折れたところからの流れは一瞬の出来事なんでしょうけど、いろんなことが起こりすぎて忙しい。土方さん、なぜあそこで外しちゃったんだろう。相手は一撃にすべてをかけた薩摩隼人ですよ…………。

鯉登少尉もね、めり込んでそこでやめない粘り強さよ。この鯉登少尉の追いめり込みと、頭をやられて体の力をすべて失った土方さんを縦二分割の横並びで見せられるってね……。鯉登少尉の若さ、勢い、この先人の上に立って生きていこうという人の覚悟、それがまさったんでしょうね。光の子だし。魂が強すぎる。土方さんはこの戦いのどこかで死ぬつもりだとしか思えなかったですし。

ワンチャン土方さんもカケトモあるかな~?とは思いましたけど、最後のコマを見るとなさそう。最後まで美しいじいさんでしたね。

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死なせたくない

月島軍曹、とりあえず無事だったんですけど、誰にも止められないチンポ先生を倒すために「じゃあここで死のう」となるのはなぜなのか。軍曹が「このために使ってもいい」と断言できるほどの何が鶴見中尉にあるのか。結局自分がそうだと信じたいことを相手に見出してるに過ぎないと思うんですけど?

さ、チンポ先生に飛びついてもろとも自爆しようとした月島軍曹を止めるのはそりゃ鯉登少尉です。並々ならぬ覚悟でもって土方さんに勝った鯉登少尉ですから、ここで自爆しようとする部下を見捨てられるわけがない。で、軍曹も鯉登少尉を巻き込むかと思うとトドメがさせない。鶴見中尉への妄信は別として、この牛山を倒す絶好の機会を不意にするほどの何が鯉登少尉にあるのか言ってみな……!

来るなって言うのに近寄るこの聞かん坊に対するいら立ち。このシーンさいこう。

結局3人ぶつかって、手投弾はなんとアシリパさんのすぐそばへ。

軍曹は鯉登少尉を死なせたくなくて(逆もしかり)手投弾を離し、チンポ先生はアシリパさんを死なせたくなくて手投弾を抱え込みました。

先週から今週にかけて軍曹が無事だったのでチンポ先生も無事だと信じたい……。

目の前で自分を守って死なれたら、アシリパさんもういい加減溶けるどころでは済まなくなるのでは。

アシリパさん、当初「私は殺さない」と言っていて、それから「道理があれば」「杉元と一緒に地獄に落ちる」と殺す覚悟を決めるところまで来ましたよね。

これまでいろんな人を目の前で失って、アシリパさんにとってはもはや自分だけ清いままでいるのが地獄といっていいくらいだと思うんですが、もうここまできたらアシリパさんにはやっぱり誰も殺さないままでいてほしい気がしている。

杉元がアシリパさんを神聖視するのも、まだ誰も殺したことがなかった子どものころの自分を重ねていたのであって、アシリパさんが「殺さない(殺したくない)」を貫くことで「本当は殺したくない(殺したくなかった)」という杉元の心がすくわれるんですよ。同じように、尾形は罪悪感が浮き彫りになるから殺さないアシリパさんを咎めたわけで。

まあ「アシリパさんに人殺しはさせない」っていうのは杉元の押し付けなので、最後にどうするかを決めるのはアシリパさんですけど。でも「殺したくない」と思ってそのままでいられるっていうのは、もうそうでなくなった人にとっては希望になり得るんだと思います。

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コメント

  1. アシリパさん大好き より:

    こんにちは。
    またまたお邪魔しにやってきました。

    1915年に起きた三毛別ヒグマ事件で、ヒグマに襲われて重傷を負ったものの助かった人がいましたが、その時の怪我が原因となって事件から2年後に亡くなっています。現在1908年のゴールデンカムイから7年後の事件ですから、当時の医療水準を考えるとズルムケの人も厳しいかもしれません・・・。

    子供の頃からの土方歳三ファンとしては、ツラい展開でした。薩摩もんにここで負けるなと。
    ただ、これまでに亡くなったキャラの、光を失いどこにも焦点が合わず、目がただ開いているだけの描写を思い出すと、土方さんはまだ絶命していないと思います。

    土方さん、頭に折れた軍刀がめり込み座り込んでしまいましたが、目は死んでいないんですよね。勝ったと確信し、自分に背中を向けて月島軍曹の側に行った鯉登少尉の背中をギロっと睨んでいます。生死を確認せず、敵に背中を見せてしまった鯉登少尉はやっぱり詰めが甘いですよね。

    最後のページで若い時の姿で出てきたのは、アシリパを守り、アイヌへの恩義を返すため、最後の力を振り絞って薩摩もんに逆襲する気力を漲らせたから、のような気がします。

    頭の上で手榴弾が爆発したのに、月島軍曹が動き回っているのを見ると、牛山も重傷は負っても絶命はせず、月島軍曹に逆襲すると思いたいです。

    刺青囚人は、元々死刑囚でしたし、やはり皆死ぬ運命にあるのでしょうか。土方さんと牛山がアシリパを守るために命を落とす展開なのであれば、白石もそう宿命づけられているのかもしれませんね。

    アシリパが「道理があれば」と決めた覚悟が発動され、誰かを手にかけるきっかけが、白石の死でなければ良いのですが・・・。

    • しゃかりき より:

      コメントありがとうございます。

      三毛別羆事件、そういえばそうでしたね。

      土方さんもあの状態ですぐには絶命しないでしょうけど、致命傷には違いないでしょうから、この後どうなるのか……。
      チンポ先生には生きててほしいですね。たった1話でふたりもと思うとつらいです。

  2. まえがみ猫 より:

    こんばんは、お邪魔いたします。
    ずっと読ませていただいてましたがコメントは久しぶりです、土方さん…!!
    覚悟して、衝撃に備えてたつもりだったけど、足りませんでした。
    五稜郭を再度生きて脱出して、箱館からは出ずにここまでなのか。年数はものすごいズレるけど「箱館に死す」の史実は変わらない、ということになるんでしょうか。
    勝ちを譲ったとは思いませんが、土方さんは鯉登少尉の中にも侍を見た、のかなぁと。
    金カム読んでるうちに、土方生存での歴史改変当たり前、と思うようになってたので、悲しい以上に途方に暮れる感じです。
    でもラストのコマからするとまだ走馬燈中?さすがに助かりはしないでしょうが一瞬のカケトモチャンスありそう
    死亡フラグ投げ飛ばし続けてきたチンポ先生も、今度は厳しそう
    師団モブ挟んでの杉元とヒグマ、チンポ先生を挟んで来るなヤメロ中の鯉登月島、手投げ弾を挟んでのチンポ先生とアシリパさん、とひと組づつ?の対比でさらにドラマが引き立ったものすごい回でした
    来週が楽しみで怖いです

    • しゃかりき より:

      コメントありがとうございます。

      今回は本当にすごい回でしたね。読んですぐため息ついて泣いてしまいました。

      土方さん、もし今回の戦いを生き抜いたとして、今まで大きな目的のために生きてきた人が、達成したあとの日常に満足するとは思えないので、史実のように戦いの中で死ぬのが一番いい形なんじゃないかなぁと思います。

      カケトモになったとして、あのお年じゃちょっと大変そうですしね……。

      チンポ先生は生き延びて腹上死する、っていう展開を予想してます笑