2月25日、はじこい8巻が出ましたね。
全巻カバーデザインはピンクできてるけど、毎回違うピンクだから次はどんなピンクになるのかも楽しみ。今回はうっすいピンクです。春だからかな。
さて、帯にもありますが、今ドラマ放送中ということもあってずいぶん盛り上がってますね。放送中に新刊が出て良かった~!
最近出るペース早くない?と思ってたらですよ、なんと8巻、第18話と番外編、巻末書下ろしのみの構成!!!実質1話と番外編の2本のみ!
びっくりする……。なんとこの18話、104ページだったらしい。もっちーはページ数多い漫画よくあるけど、100ページ超ってすごいな。たった2話分しか入ってないのかと、そう思うかもしれませんけど、分厚さはいつも通り。内容の濃い18話です。
持田あき作品では、人気作の『おもいで金平糖』も配信されているので、気になった方はアプリをチェックしてみてください。
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7巻の感想はこちら↓
受験まであと1年、冬の合宿
センターでやっとC判定まで上がったらしいユリユリ。
冒頭から順子の「ユリア、突然だがお前は今半分死んでいる…」という台詞に笑った。しかし北斗の拳、現代っ子の由利匡平にわかるのだろうか……。しんぱいだ。
ここで気を引き締めるためにも、個人合宿をすることに。メンバーは順子・ユリユリ、牧瀬さん、エトミカの四人。
順子は前の巻で「男として見てよ」というユリユリのお願いに「うん」とうっかり言ってしまったので、この空気をどうにかしたい思いもあったんですね~。どうにもなりませんが。
しかし、8巻でやっと2年の冬なんだなあ。ドラマではもう夏でしたっけ?結構進んでた気がする。やっぱり10話前後しかないドラマだといろいろ詰め込めないんだなあ。こうしてみると原作はそれぞれキャラクターの感情の動きがわかりやすい。ゆっくりだし。
父親に認められる
匡平くん、「許してくれないだろうな」と思いつつ、父親に合宿に行っていいか確認を取ったところ、あっさりOK。
7巻まで親子の関係がかなりこじれていましたが、自分の気持ちを素直に話して頭を下げたことで、東大受験に本気なんだとわかってもらえたようです。よかった。
ドラマではまだ鶴見辰吾パパと微妙な感じですが、ストーリーとしてはドラマのほうが進んでるんですよね。まあドラマでも塾に掛け合ってくれたりして、うまくいっている感じです。
あくまでも講師と生徒でいたい順子
合宿中、牧瀬に協力を頼む代わりに条件を突き付けられた順子。合宿中、毎日10分話をすることというもの。
順子は初日から緊張しっぱなしなんですが、「最近の態度を改めてほしい」ということははっきりと伝えます。浮ついたこと考えるな・するな!という警告ですね。ただこんなことを素直に「はいそうですか」と聞くユリユリじゃない(笑)
「そーゆーのうぜーって言ってんのに聞き分けがないな」と。年下に「はあ、お前も素直になりなさいよ」と諭されているみたいで笑う。
ユリユリはいい機会だとばかりに、ずっと気になっていたことを聞きます。いつかの朝、山下と一緒にいた件です。ドラマでも記憶に新しい事件ですね。
一線超えてしまったのかどうか。順子は慌てて否定します。ユリユリを引き離したいならそこで匂わせておけばいいのに……ばかだなあ。これでユリユリ一安心。
「良かったあ……」
つって!!!!
順子の素足をなでて「すっきりしたんで寝ます」と立ち去る。いやもう、順子どうにもならいじゃん。振り回されっぱなしじゃないか……。順子が講師と生徒でいようと心に刻もうが、すぐにぶっ壊していくという。
しかしね、前々から思ってたけどユリユリのメンタル強すぎでは?
さんざん大人と子どもだと線引きされて、牽制され続けてきて、へこたれるそぶりがないですよね。ドラマでもまだ合格してもいないくせに「俺のもの」宣言ですからね。強い。いいよいいよ!
雅志、誘われる
誘われるっていっても、「今度どっか行こうか」の誘いです。
雅志ときたら、7巻でヤケクソの告白をしてもう諦めるのかと思っていましたが、すんなり諦めるつもりはなさそう。
合宿のことも知らされずにいて、例のごとく美和づてに聞いて焦る。
合宿してる宿まで押しかけようにも口実がなくて、美和が順子に借りていたDVDを返すという口実を作って会いに行く。いつもけなげだな。電話すればいいのに、出てくれないんだろうな……かわいそうに。
鈍感な順子ももう雅志の気持ちを知っているので、「今度二人ででかけようか」と提案します。雅志があの手この手で気遣ってるの、やっと気づいたんですね。
雅志、思考が宇宙に飛ぶほど驚く。
よかったなあ…!!多分これは順子の逃げで、脈はないけど。結局人参ぶら下げられたまま踊らされてるんですよ。
順子と別れてすぐ西大井に電話するあたり、かわいいですよね。夜中だろうに、西大井もいつも大変だな。
山下もまだグイグイくる
山下先生もまだ強気です。
「ちょっとは好きになりそう?」
「いつまで指くわえて待ってりゃいーんだ」
会うための用事、口実がなければ動けない雅志くんとは大違いの攻めっぷり。この人と雅志の違いはどこからくるんでしょうね?やっぱ結婚した経験もあるし、恋愛経験も豊富そうだし。中学のころから順子しか目に入ってない雅志はそこんとこ、余裕がないのかもしれません。
この山下の猛アピールに、順子も
「好きになりたい」
と答えます。でもそれって、今自分の中を占めている由利くんから逃れたいからなんですよね。山下にもそのことを伝えています。「あの子から逃げ切れるなら何でもする」と。これ山下はどう思っただろうか。もう順子ユリユリ好きじゃん。こりゃもう自明の理ですよ。山下も気づいたんじゃないでしょうかね。
自分の感情を認める順子
そんなふうに山下や雅志に逃げようとしている自覚があるあたり、もう限界まできてます。
合宿終盤、ユリユリと話していて、笑顔をみて抱きしめたくなったと牧瀬に打ち明ける順子。牧瀬さんは冷静ですねえ…「とっくに落ちちゃってるのよ」。
でもこうやって気持ちを認めても、それを相手に打ち明けるわけにはいかない。犯罪ですからね。誰にも言わないで、と頼む順子に、「誰にも言わないからちゃんと整理して大事に忘れな」と意外とやさしい牧瀬さん。
忘れさせてたまるか
実はユリユリ、二人の会話を聞いていました。「抱きしめそうになった」というくだりもばっちり聞いてしまった……。
忘れようと努力する順子の背中を見てるんですが、まあここで落ち込むようなタマじゃないですよね。強い子ですからね。
合宿が終わり、ロビーで疲れてうたた寝する順子にチューします。キスします。
今ページめくって確認しましたが、こいつ角度変えて2度しております。
「忘れさせてたまるか」根性でね。
ながーい18話はここで終わり。受験まであと1年ですが、ストーリー的には山場迎えたんじゃないでしょうか。
順子と美和の出会い
番外編は、順子と美和の過去編でした。
美和視点の、高校時代の順子との関係が描かれます。今までの過去編と同じく、ガリ勉ながらパンチのある人間だったらしい順子。今回の番外編好きだなあ。
昔から思うけど、やっぱ持田あきときたら短編ですよね。長編の番外編だけど、これ単体で優れた作品だと思う。
ユリユリたちが外で遊ぶ様子を見ながら、彼らの制服のシャツの色に高校時代の順子を見る美和。確かに順子って少年っぽいかもしれない。
ドラマネタ
巻末書下ろしでドラマについて言及がありました。
クリスマス前にドラマのイベントがあり、どうやらそこに行っていたらしいもっちー。ところが実は仕事がそれどころじゃない状況だったらしく、でも行きたくてこっそり行った。そしたらネットニュースの写真で横浜流星の後ろのほうに映りこんでたらしい(笑)
これを読んでネットニュース確認してみたんですが、多分この写真のことだろうなーというのがありました。
自虐がすごいな…。順子が腰痛めまくってるのもモデルはもっちー本人だろうか。それにしてもドラマの順子腰やりすぎじゃない?
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