ゴールデンカムイ280話「決意の号砲」【本誌ネタバレあり感想】役目

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ゴールデンカムイ最新話280話を読みました。

正直絶望的だった先週のラスト、なんかもう二重にしんどいです。

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菊田さんの手柄


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先週冗談っぽくつぶやいていた「俺の手柄」ですが、手柄って=「役目」なのかなあと思いましたね、今となっては。菊田さん自身は弟を死なせた後悔から杉元の陸軍入りに当初難色を示していましたが、「自分が選んだことだから」という杉元の言葉を受けてやや救われ、ノラ坊が「不死身の杉元」になったことは兵士の死者数減にもつながって「手柄」になったわけです。

菊田さんにとっては不死身の杉元が軍にもたらしたいい影響をもって「手柄」と考えたでしょうが、杉元にとっては少し違うでしょうね。

父の死からことさら「不死身」であろうと自分を鼓舞してきた杉元。それは生きろという父の願いからです。杉元父は「自分のために生きろ」と言ったわけですが、杉元にはまだそれができていない。280話まで来て、まだできていない。全部人のためです。菊田さんに協力して勇作さんの童貞を死守する試みでも、勇作さん自身の意志まで踏み込む必要はないのに踏み込んじゃうし。杉元は自分で自分が幸せになる道を選べばいいのに(やろうと思えばできるのに)しないで、他者の幸福の手伝いをしようとする。なんででしょうね。

ずっと「役立たず」だと思っているから、人の役に立ちたいという思いが強すぎるのか、はたまた家族の死や寅次の死を受けて「自分は幸せになってはいけない」と思っていて、だからせめて他者を通じて幸福を体験したいのか。

そのへんよくわかりませんが、「役立たず」だと思っている杉元にとって、「自分は不死身だから大丈夫」と菊田さんに告げたことは、ひとつ「誰かの役に立つ」ことを果たす結果になったと思います。弟とノラ坊を重ねてしまう菊田さんには、杉元が死なないでいることは救いになったでしょうから。ふたりはそれぞれ互いが救いになっていたんだと思います。

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ノラ坊に託す

正直鶴見中尉がどの段階から菊田さんの立場について把握していたかはわかりませんが、決定的だったのは中央とのやり取りの証拠を宇佐美が掴んだことだったようです。宇佐美は死の間際にそれを鶴見中尉に託していたと。

このタイミングで菊田さんを撃ったのは、まあ妥当なところでしょう。それ以前に切っていたら中央が暗号解読の邪魔になったし、この後も泳がせたとしても暗号解読したことが筒抜けになっているのでどっちみち中央もろとも対応する羽目になるわけで。だから手っ取り早く菊田さんを撃って、その銃声が隠れている中央に知らせる「決意の号砲」になるという。

「妥当」と思いながらも本当つらいんですけど……。

この菊田最期で胸熱なのは、鶴見中尉を倒すのはノラ坊だ、と菊田さんが断言するところです。中央でも土方さんでもなく、ノラ坊。

物語終盤にきてはじめて明かされた杉元・菊田のつながり、ほんの短い間にこれだけの信頼関係を見せつけられようとは思わなかったですよ。

相変わらず「地獄行きの特等席」だという認識に変化はない菊田さん、「隣は空けておく」という言葉を最後に、鶴見中尉を撃とうとしたところを、同短拒否の月島軍曹に頭部を撃ち抜かれて絶命しました(たぶん)。

月島軍曹、「鶴見中尉殿のとなりは私の席だ」って、もうお決まりの表情を崩さずにいるところを見ると二度とこの人の心は二度と浮上して来ないんだろうなあ。

解けた暗号

さて、たぶんほぼ同時に暗号を解読した両陣営。

「ホロケウオシコニ」の文字のうち、文字の間隔が同じ個所を重ねることである形が浮かび上がりました。どの線とも重ならなかった線が、五稜郭の形を表したのです。

でも五稜郭のどこにあるんだろうね。できれば座標で教えてほしいよね。

五稜郭といえば土方歳三最期の地。金塊争奪戦のラストの地にここを持ってくるということは、土方最期の地は結局同じ場所になるということでしょうか。

もうひとつ、五稜郭といえば鯉登少尉ですよね。鶴見劇場、鯉登少尉にとっても因縁の地です。

鶴見陣営で同じように解けた暗号を前にして、鯉登少尉の後ろ姿だけのコマが気になります。絶対なにか起こる。

ちなみに、麦酒工場で明らかになった門倉の刺青がありましたね。それもしっかりぴったり重なる箇所がありましたが、五稜郭を表す線にはちっとも重ならない、あってもなくてもいい皮でした。刺青を彫った時は痛かったろうに……。門倉の皮の中の文字の箇所が金塊の位置とかいう結果になればいいんでしょうけど……門倉に幸あれ。

五稜郭ってそういえば当時の人たちにとってあの形は印象的なものなんだろうか。土方さんはもちろんあそこで戦ったので地図だってあっただろうけど。箱館戦争が有名なら和人は知ってるのかな?

それにしてもアシリパさんひとりではやはりあの形は五稜郭だ!とはならなかっただろうし、ここでも和人と協力する前提で作られてるんですね。

アシリパさんにとってはむしろただの星か。ていうか⭐︎マークが「星」を示すって知ってるんだろうか。五芒星とか昔からあるものではあるけど、アイヌ文化の中ではどうなんでしょう。

もし星と認識しているなら、アシリパさんが思い浮かべるのはアチャの星ですよね。狼に追いつく。

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