ゴールデンカムイ228話「シマエナガ」【本誌ネタバレ感想】杉元ひとりと一羽のサバイバル!!

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ゴールデンカムイ最新話228話を読みました。

今回から杉元一行のターン。

何というか……20ページに満たない1話に喜怒哀楽が詰まったお話でございました……。

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ボーイミーツバード

杉元たちは、平太師匠のメモを頼りに、海賊房太郎を探しに空知川へ来ていました。

道中、霧が濃くなって立ち往生。アシリパさんは近くのコタンへ戻って晴れるまで待とうと提案します。何しろ杉元は平太師匠の攻撃で骨折したままですから。

平気だ、という杉元は、足元で小さく鳴き声をあげる小鳥を発見します。シマエナガです。めちゃくちゃかわいい。今回は「ゴールデンカムイ」のタイトルもとてもかわいい。

チュリリリリ、と鳴くシマエナガは怪我をしているようで、杉元は拾い上げてかわいい、かわいい、と言います。

シマエナガはアイヌ語で「ウパシチリ(シとリは小文字)」といって、「雪の鳥」を意味するそう。初雪が降る前に人里へ来るからそう呼ばれるようです。これはアシリパさんに教えてもらったこと。

が、悠長にシマエナガに話しかけている間に、アシリパさんたちとはぐれてしまうのでした。こう霧が濃くては一歩先もはっきりとは見えず、杉元は滑り落ちて大きく迂回。アシリパさんたちとは結局合流できず、杉元ひとりとシマエナガちゃんとでサバイバルをすることに。

杉元はいい感じに倒れた木を見つけ、そこで火を焚いて過ごすことに。食べ物もアシリパさんが用意しておいた携行食があるので、十分しのげます。

ところで杉元、独り言を言っているようで、ずっとシマエナガに話しかけている……。シマエナガも返事をしています。

飼いならされたゴールデンカムイ読者ならわかると思うのです。……かわいい動物が冒頭で出て来ると何が起こるかを。

こう仲良くされると、後が本当に怖い。

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何日経っても晴れず

杉元はアシリパさんにいろんなことを教わっているので、ちょっと山ではぐれたからといって野垂れ死ぬようなことはありません。杉元はがちキャンにもたえられるのです。

サバイバルナイフなどはありませんが、そこは銃剣で対応。銃剣って突き刺すことに特化した刃物ですが、杉元のものは「チタタプをするため」という理由でしっかり研いでおくようアシリパさんに命じられていたのです。杉元もまたアシリパさんによく飼いならされている……。

薪は手に入ったので、火は問題ありません。一晩明けてヒグマがすぐそばを通ったこともありましたが、それも問題なし。足音で目を覚まし、第一声が「アシリパさん!!」ってほんとどんだけ飼いならされて……

ヒグマも若いオスなら調子に乗って攻撃してくることもありますが、オッサン熊だと無駄なケンカはしないんだとか。何しろ、この時期は冬眠から起きて出てきたばかりだから、食べるために襲うことはないというわけです。

杉元は、戦争もオッサンが前線で戦えばいいのに、と言います。そうすれば未来ある若者が死ぬこともないのに、と。寅次は若い奥さんと小さな子どももいるのに……。

「あんなに気立ての良い奥さんを残して…」

野田サトル「ゴールデンカムイ」228話/集英社より

杉元が梅ちゃんのことをこんなふうに言う、評価するって今までなかったですよね。ひとりになって、ふと想いを馳せる余地ができたのかな。

もともと杉元は心の内が多く語られるキャラではなかったので、なんか新鮮。

さて、2日経っても3日経っても霧は晴れません。これはあれ、コマ割りからドラえもんパロディですね。

さらに、1週間経っても晴れない。杉元とシマエナガ、ひとりと一羽で食べ物を分け合って過ごしました。

しかし我慢も限界です。杉元はシマエナガに話しかけながら、「おのれもガツガツ食ってたくせに」「羽をむしって食ってやる」とキレ始める。空腹は人を変えるのですよ……。

気を取り直して、残っている力を振りしぼって山を脱出しよう、と決意を新たにする杉元。そう、杉元は不死身の杉元です。

なぜ不死身なのかって、そりゃ、「生」のためならどんなことでもできるからですよ。

シマエナガとの別れ

大方の読者は予想がつきますよね。

シマエナガ、食われます。

普段は即堕ち2コマですけれども、今回はかわいいシマエナガちゃんと1週間共に過ごした思い出があります。その分何倍もつらい。杉元も「ごめんなさいごめんなさい」と謝りながら羽をむしる。

小鳥の丸焼き、っていうか姿焼き?京都の伏見稲荷大社のとこの屋台でスズメの丸焼き売ってますね。まさにあんな感じです。私は食べたことないですが。杉元も京都に行ったことがあるようで、そのスズメの丸焼きを思い出しつつクッキング。

あれってだいぶグロテスクなんですが……。シマエナガも同じです。

杉元は1週間苦楽を共にしたシマエナガの命を粗末にしないためにも、内臓はチタタプにして食べよう、と余すことなくいただいて力を得ようと己を鼓舞します。できれば食べたくなかっただろうに……。

さ、「いただきまぁす!!」とシマエナガの丸焼きにかぶりつこうとしたところ、背後に自分の名を呼ぶアシリパさん。

よ~く見るともう霧は晴れています。

辺りには杉元の叫びが響くのでした……。

正直、いままで読んできたエピソードの中で一番辛いかもしれない。杉元がこのあとちゃんと完食してくれますように。それがシマエナガの「役目」になったんだから。

鹿は死んで杉元を暖めたし、シマエナガのウパシも内から杉元をあたためるのだ(たんぱく質は熱をつくる)。

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コメント

  1. けいすけ より:

    今週の展開は、映画『ミスト』の胸糞展開のパロディも入ってた気がします笑

    • しゃかりき より:

      コメントありがとうございます。
      そうですね〜!スティーブン・キングのミスト笑
      1話丸々ミストパロで、一部がドラえもん。

      もう二度と観たくないと思ったミストですが、228話を読んでちょっともう一回観たくなりました。