ゴールデンカムイ194話「硫黄のにおい」【本誌ネタバレ感想】暗闇の中、音の闘い

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木曜祝日だから一日早い水曜発売だったのか……あぶない。うっかりぐっすり眠るところでした。

ここまで登別はド下ネタギャグコミコミでしたが、今回は戦闘シーンのみ。なんかこういう回は久々ですね。キロランケが亡くなった回でもどこかしらに笑いがあったもんですが。

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暗闇に慣れた菊田に有利な前半

トニアンジは新月を待ってから、と言っていましたが、結局は月の出る夜に行動することに。結果わずかでも月明かりがあるので、眼帯をして暗闇に慣れていた菊田に軍配が上がりました。

どうでもいいけど菊田さんは左目が利き目なんでしょうかね。尾形とは逆ですね。

しかしトニアンジのお仲間の按摩さん二人はこういう仕事に不慣れなの?ほとんど役に立ってない。このあと二階堂と宇佐美が駆けつけてあっさりやられてしまいますが、そのとき「按摩さんだ」と二階堂にバレちゃってるし。この感じでは、トニアンジは眼が見えないとバレるのも時間の問題なんじゃないでしょうか。

場所を移して地獄谷へ

追い詰められたトニアンジは登別地獄谷へ。

火山ガス、硫黄のにおいがすごい。硫黄といえば囚人たちの眼を奪ったものですから、トニアンジにとったら踏んだり蹴ったり。

「金塊の分け前をもらったら…海の近くで暮らそうか」

なんて言っちゃって。やめて……!フラグ立てるの止めて!ロクなことないからまじで。

トニアンジの仲間も一応働いていて、例の物騒な棒(あれなんていうのかわからないんですけど、まあ危ない棒です)でギュルっと菊田さんの背中をつかみます。動きを止めさえすればトニさんは音の波で位置を把握できますから、あとは菊田を狙うだけ。

見事命中するのですが……

菊田は別の方向でも変態でした。ロシア軍将校から奪った戦利品(拳銃)を防弾チョッキみたいに胴にいくつもぶら下げて……。コートをバッと広げた菊田さん、変態以外の何者でもないじゃん。

「ふざけやがって俺の大事な戦利品を…」

ってねえ、大事なものはしまっておきなさいな。

収集に没頭していたようで、部下にも頼んで集めていたらしい。ということはこの人も銃の腕には自信あり、なんだろうな。

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追い詰められたトニアンジは光の届かない暗闇へ

ここで宇佐美と二階堂が合流。

菊田・有古組が純粋に鶴見中尉側にいるのか、それとも中央に属しているのか不明ですが、ここでは共闘。宇佐美と二階堂も刺青のうわさを聞いてこの山を張っていたようです。もともと抜け駆けするつもりだったあたり、宇佐美・二階堂は仲間とは見なしていない。

二階堂がぽや~っとせず働いてると「えらいじゃん」と思ってしまうのはなんでしょうね。この様子だとお薬はしっかり絶てたんでしょう。

菊田は合流した有古から「あれは刺青だった」と聞かされ、ここに宇佐美と二階堂が来た意図を悟ります。

「いやあ~バレました?」

とおどける宇佐美に対して、菊田さんの顔こわ……。絶対この二組相容れないやつ。

トニアンジは洞窟へ

逃げたトニアンジは暗い洞窟(古い坑道)の中へ。

足跡を追って菊田たちは坑道へ入っていきます。有古は小さいころ入ったことがあるようで、複数ある出口も知っているらしい。

暗闇の奥ではトニアンジが敵の位置を探る「カンカン」という音をさせる。完全にもう菊田たちはトニアンジの罠にかかってしまったわけです。

菊田は「マッチはつけるないい標的になる」と言ってるけど、残念!マッチつけたほうがいいと思うよ。

音を立てないようにトニアンジを待ち構える一行。しかし宇佐美が氷筍(ひょうじゅん※地面から生える氷柱みたいな氷)をポッキリ追ってしまい、音が響きます。こうなったらもう手遅れ。トニアンジは宇佐美の位置を完全に把握している。

坑道内部にはもうルパンの赤外線センサーかよというくらい氷筍がそこらじゅうにあり、ちょっと動いただけでも命とりの状況に。

「形勢逆転だ」

暗闇のトニアンジは無敵です。

なんだこのハードボイルド漫画……先週までと同じ漫画?

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