ゴールデンカムイ287話「門倉の馬」【本誌ネタバレあり感想】これが本当のゴールデンシャワー

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ゴールデンカムイ最新話287話を読みました。
門倉ったらこちらの心配をよそに強運を発揮するのでなんか肩透かしを食らってしまった。

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大沼団子


ゴールデンカムイ 26 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

門倉はキラウシとマンスールを連れて騎馬で防風林を抜け、永倉さんと合流しました。顔面すれすれを掠める銃弾に「すっげえハエ飛んでんな」と鬱陶しそうにする門倉には安心しますね……。この人己の強運に気づきもせずに死んでいくんだろうな。

門倉たちとすれ違うように現れたのは第七師団の汽車組です。鯉登少尉がお土産に差し出したのは大沼公園名物の大沼団子二箱。大沼公園駅は今函館本線が通っていますが、函館本線は明治13年開通の官営幌内鉄道が元らしい。大沼公園駅自体は明治40年に開業したようです。沼の家の大沼団子は元祖で、これはちょっと早くて明治38年創業。

大事な話の最中に団子にクローズアップして「しょうゆ」と「あんこ」の味説明までしてくれる、さすがグルメ漫画だ。時々グルメ漫画でもあることを思い出させてくれますね。おいしそう。

永倉さんがもたらした権利書の話、鶴見中尉でなければ嘘だと一笑に付したんでしょうが、情報将校だった鶴見中尉はさすがに無視できないものだったようで、あり得ない話ではないと考えているようです。

ただ金塊を奪うだけなら派手に攻撃できたのでしょうが、半分はその権利書に変わっているとなると話は別です。権利書をそのまま見逃してくれりゃいいんですけど、ちょっとそうもいかない話になりそうな予感がします。

いまだ明らかになっていない尾形の目的とか、それにかかわる満鉄の話(花沢幸次郎の話)、そしてその旧友の鯉登平二の話。もうすぐ終わるっていうのに、これだけはっきりしていないことがわんさかあるわけで、この諸問題は多分地続きなんだろうなと思うのですが、権利書も絡んできたりするんだろうかと思ったり。

鯉登モスの件には当然音之進も絡むだろうし、そこに芋づる式に月島軍曹が変わる道があればいいんですけど。

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残念なことに、門倉の刺青人皮の鍵は芋じゃなかった……。馬でした。

五稜郭には土方さんほど古い人間しか知らないような馬用の井戸があって、それを示す「馬」の文字こそ重要な鍵だったのです。なんでウイルクがそんなこと知ってるのか……。

井戸の底には大量の革袋。

最初に降り立ったのは当然アシリパさんと杉元で、遅れてがめつい白石が落ちる。

白石落下の衝撃で革袋が破れ、井戸に金が降り注ぐ見開きページは感動しました。

白石落下がもたらしたゴールデンシャワー、まさか野田先生はあのおしっこシャワーからこういう展開を考えて……?その場の構成要素もまるまる同じで、みんなうれしそうなんですけど、降り注ぐ金にアシリパさんはちょっと切なそう。おしっこかけられてた時の方が楽しそうだった気がします。

読者としても金が見つかったことで終わりを突き付けられているようで嫌なんですが、アシリパさんにとって金塊を見つけたことは杉元との別れを意味するから、切ない。今別れなんて微塵も頭になさそうな杉元の笑顔がまた切ないです。

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コメント

  1. アシリパさん大好き より:

    ゴールデンシャワーは、樺太での3人の再会シーンに引っ掛けたなと、ヤンジャンアプリで読みながらうふふと笑ってしまいました。

    刺青人皮は24枚揃わなくても「五稜郭」と解読できるものでした。しかし、肝腎のお宝である土地の権利書(神)と砂金を詰めた皮袋(馬)は、土方と門倉の刺青を2枚とも入手していないと辿り着けなかったはず。五稜郭で馬の世話をしていた場所から隠し場所を悟るなんて、そこで戦った土方にしかできないでしょうし。

    ウイルクは、長谷川さん(鶴見中尉)が、第七師団を引き連れて黄金を探索しているのを悟っていたから、自分と同じ志を抱く土方と、土方を信奉する門倉に宝の隠し場所の位置を入れたのでしょうね。この2人なら第七師団の手に落ちたりせず、アシリパの協力者になってくれると願って。

    • しゃかりき より:

      いつもコメントありがとうございます。

      ウイルクは門倉が土方さんを裏切ることは絶対にないと確信を持って彫ったんでしょうね。

      「馬」が意味するものを土方さんしか知らないであろうという想定で託したということは、ウイルクはもとより金塊は土方さんに、と思ってたのかなぁとも思います。

      権利書まではアシリパさんと土方さん共同でなければ絶対にたどり着けず、そこから先はアシリパさんの知らない土方さんの情報でしかたどり着けなかったわけですからね。

      アイヌのことはアシリパさんに、その先の蝦夷共和国は土方さんに、それぞれ別に託したかったないのかなぁと考えますが、真意はどうだったんでしょうね。