ゴールデンカムイ最新話296話を読みました。
休載明けは土方さんってジンクスあったけど、まあまあ当たってるよね。
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確信
ゴールデンカムイ 27 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
いきなり過去です。ウイルクが土方さんの上半身に刺青をいれている最中、こんなめんどくさいことしてないで自分だけに金塊のありかを教えろと冗談めかして言う土方さんに、ウイルクは「確信が持てない」と答えます。
このじいさんが本物の土方歳三かどうかを証明できる人はいないし、アイヌのために働いてくれるかどうかもわからない。
しかし、ここで土方さんが「個人的にアイヌには恩もある」と言ってキムシプの名を出したことで、ウイルクは確かにこの男は土方歳三だという確信が持てたんですね。なんたってウイルクはキムシプが名を出した「土方歳三」を頼りにここまで来たんですから。この監獄で権利書を託すなら、榎本武揚とつながりがある土方歳三しかいないのです。
↑の爽やかニシパの回で、土方さんはキムシプへの恩もあってアシリパさんをここまで導いたんだろうなとは思っていましたけど、やっぱりそうだったんですねえ。
ここで「武士道」と出てきました。土方さんは自分のためだけでなく、家族や故郷、さらに大きく日本という国を守るために戦っている。自分のためだけなら簡単に諦めてしまえるけど、別の何かのためなら命がけで戦えると。
何かのために戦うというのは、ともに戦って死んでいった仲間たちのために戦っているという鶴見中尉ももちろんそうなんですが、鶴見中尉の場合は私的な感情（しかもネガティブ）も多分に含まれてるというところが違うんですよね。妻子を殺したウイルクとその娘に対するどす黒い感情、これは鶴見中尉を突き動かしてきた原動力の一部だと思っています。
それを思うと、国のためという大望プラスアイヌへの恩義というポジティブな原動力でここまでやってきた土方さんってなんてクリーンなんでしょ……。だから爽やかニシパなんだな。
フュージョン
さて、再び五稜郭での戦闘です。
土方おじいちゃんはひとりで何人もの敵を相手にして、息も乱してない感じでとにかく安心感がすごい。ピンチになったら不死身の杉元が現れるしね。もう無敵では。
三八式歩兵銃で撃つでもなく銃剣で刺すでもなく、バットにして殴るっていう方法、感心してしまう。そんな使い方もあったんですね。これは「なんとかなれーッ」のハチワレみがすごい。
口からも脇腹からも流血してる（脇腹は土方さんも）んですけど、やっぱりそれほど不安はないんですよね。新陳代謝がいいからもう来週には治ってたりして。なんせ不死身の鬼元だもの。
一方、戦闘に加わっていないアシリパさん&白石はというと、各方面の様子をうかがいながら逃がれることにしたようです。ドラゴンボールつながりで申し訳ないですけど、魔人ブウ編の最終決戦で最後まで生き残ったミスターサタンと犬のことを思い出してしまう。これは不死身の鬼元フュージョンのせいですよ。
ミスターサタンは人間にしちゃ強いけど作中では弱い方で、でも人情があって魔人ブウのマブダチですからね。どことなく金カム界の人情派（今決めた）の白石と被るじゃないですか。弱いところとかね。いやまあ、白石が犬ポジかもしれないけどっていうか私のこじつけですけど。
アシリパさん&白石コンビも無事生き延びてほしいものです。
コメント
こんにちは。
またお邪魔しにやってきました。
鶴見中尉は、ソフィアが指摘したように、ウイルク憎しが原動力なのですね。ただ、オリガの手の側に落ちていたウイルクの使っていた拳銃の銃弾、母と娘の身体を貫いたものにしては、形がキレイ過ぎるので、母娘を死に追いやったのが本当にウイルクなのかは今でも疑っています。鶴見中尉、情報将校なのにどこか残念なところがあるのですよね。ロシア領事館にウイルクとキムシプたちがいたのに気付かなかったり、金塊争奪戦でも杉元や土方さんに出し抜かれたり。
今回の話を読んで、「土方は裏切ったから信用しない」と言った杉元が、土方さんに背中を預けて戦っている姿にグッと来ました。
白石は、アシリパを連れて逃げる気満々ですね。恐らく、白石の性格と脱走能力を熟知しているから、ヤバくなったらアシリパを連れて逃げるという役割を果たさせるために、側に置いたのでしょうね。ただ、五稜郭から脱出しようとした途端、何処からか尾形が現れ、行く手を阻まれそうですが。次回は尾形対頭巾ちゃんの回になるかもしれませんね。
こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
返信が大変遅れてすみません！
ウイルクへの負の感情だけで行動しているわけではないでしょうけど、戦死した仲間のための件にしろ、いずれも前向きな気持ちではないですよね。
最後は過去だけ見てる中尉が勝つか、未来のために戦うアシリパさんが勝つか、なんかこれだけでも答えは見えているような気がします。