ゴールデンカムイ300話「再延長戦」【本誌ネタバレあり感想】一発に手ごたえ

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ゴールデンカムイ最新話300話を読みました。
ついに300話。藤岡弘、との対談を読むためにヤンジャンも買いに行かないといけない。明日は28巻発売だし、忙しい忙しい。

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確信を強める尾形


ゴールデンカムイ 27 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

今回の1頁目は大変わかりやすい図があります。五稜郭の北から逃れる杉元たちに、追う鶴見中尉&月島軍曹。鯉登少尉はやや遅れ、永倉さんと夏太郎はまだ中心部に。そして尾形は北へ抜ける一行がよく見える北東の防風林に。

月島軍曹は当然、捨てられた矢が示すことを理解していて、鶴見中尉はそれを聞いてすぐ「権利書はアシリパの矢筒の中」と考えます。でもこんなふうに読まれることはアシリパさんたちも予想しているのでは? 権利書をどこに隠すかって大事な問題ですから、無造作に矢をその辺に放り投げるような真似はしないと思います。

そんなことより今回は尾形ですよ。

北口で動きがあると予想してここにつけたらしいんですが、尾形がご満悦になったのは彼らが脱出してきた時間です。これはアシリパさんたちを狙えるとかいうことではなく、ヴァシリの件です。描写がないのでわかりませんが、狙撃のことに関してはやたら心内描写が細かいヴァシリのこと、尾形ならこうするだろう的な読みの末に北西についたんでしょう。

朝、太陽に向かう形のヴァシリ。太陽光が双眼鏡に反射してしまって、位置がモロバレというわけです。これに尾形はアルカイックスマイルで「世界が俺は正しいと言っている」とご機嫌なんですね。

ただ、あのヴァシリのこと。うっかり反射させるようなミスはしません。それは尾形もすぐに気づき、反射の位置は餌だと見抜きます。

撃ったのは腕一本分下。直後尾形の左足が撃たれますが、たったこれだけの情報で「仕留めた!!」と確信してしまうんですよね。無事なら足で済んでるはずがないと。

どうもそうらしく、ヴァシリの銃は木の下に落ちてその上に血が落ちるのですが、直接的な描写がないと期待してしまうじゃないですか……。菊田さんも諦めてないし。

でも狙撃に関してはやたら饒舌な尾形が自慢げに「仕留めた」と言うならそうなのだろう、という気もする、というかそうなんでしょう……悲しい。

金カム単行本の表紙に天使の梯子があるとそのキャラは死ぬという説があるのですが、「仕留めた」シーンの尾形、天使の梯子ではないけど後ろから朝日が差してるんですよね。死ぬのかなあ……。

右目を失った尾形は宇佐美を撃って狙撃手として完成したからか、雪シャリ時より自己肯定感強め。あの時は弱って勇作さんが登場したりしたけど、完成した尾形はもう勇作さんを見ないんですね。でも、勇作さん投影したアシリパさんを撃とうとすればまた違うんでしょうかね。

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やばい。

一仕事終えた尾形は馬をゲット(撃たれたのは鯉登少尉の後ろの兵)。これに鯉登少尉が反応しているので、尾形がいると気づいたかな?ていうか尾形は鯉登少尉をおちょくっているのかな?あえて彼を撃たず、後ろを狙ったんだろうなと思うんですが。

アシリパさんは子熊ちゃん(尾形談)がかばって無事ですが、子熊ちゃんの胸板に押し付けられ窒息しそう。

土方さんはここで迎え撃とうと言いますが、アシリパさんが反対。そこにチンポ先生が汽車を発見し、一行はまとめて乗り込み港をめざそうとしますが……。なんと汽車内第七師団まみれだった。

最後の「モンスターハウスだッ!!」のノリに笑ってしまうんですが、笑ってるどころじゃなくやばい。そもそもこんな一度乗ったらなかなか降りられないもの、敵が追い付いて乗り込んでくる可能性もあるし、こんなふうに敵がいっぱいいる可能性もあるしで、ふつう避けて通るものなんじゃないかと思うんですけど、どうなの。でも牛山様と杉元と土方さんいるし、勝つ勝つ。

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コメント

  1. アシリパさん大好き より:

    こんにちは。

    またまたお邪魔しにやってきました。

    単行本で加筆・修正されるでしょうが、山猫と頭巾ちゃんの対決、思っていたよりもあっけなかったですね・・・。頭巾ちゃん、生きていてほしいけれど、ソフィアが率いたロシア人も、函館山に行ったマンスールしか生き残っていなそうですし。厳しいでしょうか。

    権利書をアシリパが持っているのは、鶴見中尉も尾形も見当をつけていましたね。しかし、矢筒から取り出した矢を無造作に放り出しておくでしょうか?隠し場所は矢筒です、と言っているのと同じですし。

    しゃかりきさんが、以前書かれた記事で、キラウシという名前には避難所という意味があると指摘していたのが、ここで活きてくるのではないか、と思います。
    杉元も土方さんも、鶴見中尉が権利書はアシリパが持っていると予測すると読んで、権利書の表紙はアシリパの矢筒に、肝腎の中身はキラウシに持たせて函館山へ。

    五稜郭でロシアと戦争が始まったと函館市民は考え、避難し始めていました。汽車にいた第七師団は、通報を受けて出動した第七師団で、鶴見中尉の息のかかっていない小隊だと願いたいです。

    • しゃかりき より:

      こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
      おっしゃるように、権利書は別の誰かが持っているんだろうなと思います。
      それがキラウシたちかどうかは、わかりませんね……それなら面白いとは思うのですが、函館山での砲撃が終わった後の永倉さんの口ぶりからすると、彼らがまだ重要なことを担っているふうではなかったと思います。

      次回、ほんとハラハラしますね。