ゴールデンカムイ最終回314話を読みました。
アシリパさんTシャツで挑みました。
全話無料、5/8まてになりましたね。最近読み始めて最後まで駆け抜けた人は大興奮だろうなあ。
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前回の感想はこちら↓
干し柿
ゴールデンカムイ 29 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
ヤンジャンの表紙、1巻の表紙でしたね。でも表情が穏やかになってる。
さて、6か月後です。数年後とかじゃなくてよかった。
1ページ目の東京で干し柿を買う神妙な顔のアシリパさんを見てハラハラしっぱなしだったんですが、よかった。
とりあえず、杉元生きててよかったーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
耳がちょっとないけど頬はふさがってるようで安心です。
梅ちゃんの目の治療から始まった金塊の旅だから、そりゃ最後も梅ちゃんで終わらないと。梅ちゃんはもう再婚したのか、東京の花屋の女将さんをしてて、輝かんばかりの美しさですね。目がやられる。息子の寅太郎は名前以上に顔が父そっくりでこれまたほほえましい。
戦後再会したときは「あなたどなた?」で杉元はそれどころじゃなかったでしょうから、親友の面影をその顔に見てうれしかったんじゃないでしょうか。
梅ちゃんはもう目の手術を受けていたようですが、現れた人物が杉元だということは顔を見る前に気づいたような描写でした。おそらくにおいなのかな?
戦地から戻ったばかりの杉元は、それはそれは死のにおいをぷんぷんさせていたでしょうね。でも地獄から帰還した杉元は洗われたようになった。
金はもはや不要なわけですが、杉元は当初決めたとおりに手術のための金を渡して去りました。梅ちゃんがまだ手術を受けず誰かの助けを必要とする状況でなくてよかったなあというか、そうであって当然だと思いました。
杉元や、ひいては死んだ寅次の願いというのは、勝手な願望の押し付けなんですよね。過去の杉元は「アシリパさんはコタンでヒンナヒンナしてるのが幸せ」だと言ったように、独りよがりだった。
あの時逃げずにちゃんと梅ちゃんと話をしていれば不要な助けだとわかったかもしれません。しかし杉元の行動は梅ちゃんのためなようでそうではなく、役目がなければ生きられない自分のためのものだった。
杉元が自分の幸せのために生きようと思えるまで、必要な役目だったんだなあとは思います。
こうして自分に課した役目を終えた杉元はようやくアシリパさんと干し柿を食べるわけですが(この橋は隅田川の吾妻橋でしょうか)、ドキドキハラハラしながら反応を見るアシリパさんと違って杉元はこれといった感慨もなさそう。
「干し柿を食べたから戦争前の杉元にもどる」ということはなく、杉元の心持ちが変わったから特別な思いもなく干し柿を食べられたんじゃないかなあと思います。
家族を助けられず、役立たずの自分がふがいなくて泣いていた杉元が、「今の自分が割と好き」だと言ったのは本当にすごいことですね。その理由はやっぱり「役目を果たすために頑張った」ことですが、自分を認めることができた、自分の幸せを考えられるようになった杉元にはもう役目は必要なく、あとは自分のために生きていくだけです。
大団円
ついさっきまで本当に終わるのかなあ?大団円とは?と思っていたんですが、ふたを開けてみれば大団円でしたね……。なにしろタイトルが大団円だし。気になることはだいたい触れてくれた。最終回にしてサービスが良すぎる。
五稜郭の金塊については、アシリパさんの意向によって結局使わないことになったようですね。権利書だけは守ってアイヌのために使用されたので、アシリパさんが望む形で決着がつきました。
最後の最後に榎本武揚登場。1908年10月に亡くなるので、本当にギリギリでした。兼定はしっかり杉元とアシリパさんをいい方へ導いてくれました。
夏太郎は土方さんとの出会いと冒険を思い出に幸せに生きて行ったのがわかるし、永倉さんは史実どおりだし(土方さんの遺体をどうしたんでしょうね)、谷垣は子だくさん(谷垣の遺伝子つよすぎ)だし、門倉、キラウシ、マンスールは生きててよかった。この3人は意気投合しちゃったんだな……。
そしてヴァシリが生きてたのもうれしかった。きっとあのあとも線路をたどって追いかけ続けて、尾形を見つけたんでしょうね。軍人をすっぱり辞めて画家になったんだろうか。とすると尾形との死闘に満足したのかな。
鯉登少尉と月島軍曹は、なんとなく想像していたとおりでした。鶴見中尉の最期の姿を見ていればなあ。それでも鶴見中尉がめざしたものが見たかったんだろうけど。
月島軍曹も杉元と同様に人に与えられた目的がなければ迷子になっちゃう人でしたから、鯉登少尉がいてくれてよかった。いご草ちゃんのことはちょっと心残りですけど。お互い生きてりゃどっかで知ったかもしれないし、そうじゃないかもしれないし、そこくらいはあいまいなくらいが余韻があっていいかもしれません。
それにしても、すべての後始末を担うのが一番若い鯉登少尉とは。「最後の第七師団長」ということは、名前からしてやはり鯉登行一中将がモデルなんですね。
新たについていく人を得た軍曹には光が差してるけど、この二人は第二次世界大戦が終わるまで軍に留まったのかと思うと、なんだかやるせない気持ちになります。鯉登行一中将は長生きするからきっと鯉登音之進も長生きするんだろうけど、晩年は金塊争奪戦後以上の重荷を背負ってるんでしょうね……。
王国
さて、最後は白石ですよ。いつの間にか新吉原大門の向こうに消えて行ったかと思ったら。
ビルマ語監修が騒がれててなんだなんだと思ってたら……。
全然読めないけどあのコインのビルマ語は白石由竹って書いてあるみたいですね。脱獄王でも脱糞王でもなく本当の王様になっちゃった。これは房太郎のためなんだろうなあ。あとはまあ数%の欲と。
フチのところで変わらず過ごす杉元と背が伸びたアシリパさんの後ろ姿みると泣けてくる。
あとがきのスピンオフの件、ぜひともお願いいたします。シライシ王誕生エピソードでもいいから……。
でもスピナマラダ復活もうれしいです。
コメント
こんにちは。
またまたお邪魔しにきました。
遂に、完結してしまいましたね。3.14の円周率に引っ掛けてあるほうでホッとしました。
杉元が死なず、アシリパと未来を共に歩んでいき、金塊争奪戦に関わって生き残った人たちが、それぞれに囚われていた境遇から脱して幸せを掴む最終回、とても良いと思います。白石がちゃっかり金塊を持ち出し、房太郎の夢を継いで東南アジアのどこかで王様になったのは、声を出して笑ってしまいましたけど。
榎本さん、最後の最後に出てきましたね。自分はもう長くないので、信頼している伊藤博文らに後を託すから、写しを作って渡しなさいと。妖刀イペタムと化した和泉守兼定は、2人を守る役割だけではなく、榎本家への通行手形としての役目があったのですね。日野の土方家に伝わる和泉守兼定、いつ誰がもたらしたのか未だに不明なのですが、「ゴールデンカムイ」の中では、榎本さんが届けさせるのでしょうか。
単行本の参考文献一覧に「アイヌの結婚」という書籍があげられているので・・・最終回は、杉元の保護した子熊のイヨマンテと同時に行われる2人の結婚式が描かれるのではと期待していました。単行本の加筆で描かれないかしら。
これまでに「それはまた別のお話」となっていた、山田曲馬団卒業後の紅子先輩の行く末、岩息とスヴェトラーナの冒険譚、谷垣が年配の女性に気に入られて路銀と馬を貰う話、イポプテがお父さんのを参考に銃痕を加えて自分のマキリを作る話、そして金塊を持ち出した白石が王様になる話は、スピンオフでぜひ、読みたいですね。
「ゴールデンカムイ」が、多くの人がアイヌ文化に目を向ける大きなきっかけとなったように。オリンピックで注目されたロコソラーレがカーリングへの注目を高めたように。野田先生のヤンジャン初連載作品の「スピナマラダ」の連載再開が、アイスホッケーへの注目を高めるきっかけになるのを祈りつつ・・・単行本の発売を待ちます。
コメントありがとうございます。
完結して1週間、まだ終わった実感がないのですが、単行本でめちゃくちゃ加筆されるはずなのでまだ楽しみは残っていますよね。
杉元とアシリパさんの最後のシーンは、私はあのかたちでよかったなあと思いました。なにも結婚が唯一の幸せではないし、そのうち結婚しそうだ、くらいにとどめておいてくれるとこちらの想像も膨らんでいいなと。
杉元はエビフライについて触れながら今までアシリパさんと食べてきたものも美味しかった、と振り返り、アシリパさんの故郷を「故郷」と言って帰っていきました。食べることは生きること。ふたりの幸せはそこにあると思います。
こんにちは、大団円の波にまだユラユラしてますが、お邪魔いたします。
終了後に読み返すのが辛くなる結末でなくて、本当に良かった…!すぐまたあちこち再読しだして、確認したり爆笑したり見とれたりしみじみしたり、GWこれだけで終われそう。
ずぅっと大事なキーアイテムだった干柿、食べたリアクションが2人とも薄くて(リパさんは味どころじゃなかったか)杉元が自分を「割と好き」と言うのもサラっと粋で、でもアシリパさんの笑顔が最高に最高で、3年後に2人の距離感がそぉんなに変わってない?のがまた良かったです。粋だなぁ。
週間連載て生活に食い込んでくるので、週1番の楽しみが無くなるのは本当に寂しいですが…本誌のあとこちらに読みにくるのもすごく楽しみで、しゃかりきさんの文章は読みやすく深く愛情あっていつもホッと出来ました、ありがとうございます!単行本ごとの感想の続きも楽しみにしています。
尾形についてはまだ色々思うところがあり、コメ欄やTwitter等読んでも意見百出で仲々…単行本加筆見るまでは置いとこうと思います。310話以後の尾形推しの惑乱振りをもし野田先生が認識してたなら、ちっさい受け皿(ヴァシリ)持って「最終回まで待っとってー」という感じだったのかな??と想像したり。本誌付録の通知表が、キャラの見方をまた微妙に変えてきて味わい増しました。野田先生のタガの外れたサービス精神すばらしいな…
最終2回になって、アプリで「職場で最新話を読む」やってみたり(案の定うわの空になってホチキス針で指をザックリ)コメ欄も読んで動物ネタ書き込んでみたり(流石、コメにも動物好き多い)金カムのおかげで新しい事ちょっと出来たのも嬉しいし金カムきっかけで興味持ったこと、すごく沢山あります。スピンオフのリクエスト考えながら(幾らでもあるなぁ)単行本残り2冊とand more?も楽しみに。
長文失礼しました(やっと書けた〜)、ありがとうございました!
コメントありがとうございます。
読んで考えを文章にまとめて理解したくて、壁打ちのように続けてきた感想でしたが、続けるうちにコメントをいただくようになり、誰かと共有する楽しさを感じられて大変うれしかったです。
私も杉元とアシリパさんのその後はあれくらいがいいなと感じました。フチも元気だし、いずれはけしかけられてなし崩し的に結婚しそうですけどね笑
尾形については加筆を待ちたいですが、それを読んでも理解できるかどうか……通知表を見て、尾形に関しては先生も結構説明してくれたんだなあと思いましたが、しかし謎は多いですよね〜。それ以上に鶴見中尉の説明不足ったらないですが(先生の谷垣への思いは一体何なんだろう)。
31巻が出るころには放置していた既刊分の感想もまとめたいと思います。
最終話が函館で終わってしまいましたが、満州国編まで出ると思ってました。
続編で出してください。
コメントありがとうございます。
そうですね、鶴見中尉がまだ優位であれば満洲編もあったかもしれませんが……。
お久しぶりです。
本日、最終巻を読みました。
最終ページを見て、あの人が生き残っていたことに驚き。
第二次世界大戦終結後、彼は80歳を超えていたはずですが、老いてなお自分の特技を存分に活かし、ソ連から北海道と日本を守ったのですね・・・。
お久しぶりです!コメントありがとうございます。
もう読まれたんですね。
私はまだ手元に届かなくて、明日以降になりそうです……
Twitter見てて誰か生きてるんだなぁとはほんのり知ってるのですが。
早く読みたい!!!