ゴールデンカムイ187話「罪穢れ」【本誌ネタバレ】感想|アシリパを通して見ているもの

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2週間待った『ゴールデンカムイ』187話。緊張感あふれる回だと思っていたのに冒頭から随所で笑わされました。おかげで先週キロランケが死にかけていたことすら今の今まで忘れる始末……。キロちゃんどうなったんや。

流氷で流されていた杉元と白石はやっぱり心配せずともとても元気でしたね。「ホパラタ」、求愛の踊りじゃなかったっけ?「またアシリパさんの教えに助けられちまったぜ!!」って杉元、よく覚えてんね……いい子。

しかし今回の主役は尾形です。数週にわたってバレそうな嘘をつきまくった挙句、杉元がすぐ近くまで迫って大焦り!さあどうなったのか。

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即席尾形劇場

もうこう言うしかないです。即席尾形劇場。冷や汗かきながら焦りまくりの尾形は、自分の甘っちょろいそそのかし方ではアシリパさんをたらしこめないと悟るや、「杉元に頼まれた」なんてありえない嘘をついてしまいます。

いやっ、杉元がお前に何か託すなんてありえないでしょ?

咄嗟の創作「トメ」と「あんこう鍋」

杉元出しときゃアシリパも釣れるだろうと思ったのか、苦しまぎれの判断だったのか、尾形は網走監獄で杉元が「何者かに(もちろん尾形ですが)」撃たれたあと、「旅順で死んだ親友の嫁さんに眼の手術を受けさせたいから、金塊を分けてあげてくれ」と頼まれたと言います。

 

ここから数ページにわたって少し尾形による偽回想シーンが展開されるのですが、この絵面は何なのだ…

「頼む…尾形…」と言われ、コクン、と頷く尾形(笑)

 

いや、笑うべきかとても迷いますが、これは笑ってしまう!!

これにはアシリパさんも「そんなこと一度も話さなかったじゃないか!!」と困惑ですよ。

 

そこで尾形会心の一撃。

「アイツが最後に話したのは故郷にいる未亡人のことだったから」

「アシリパは聞きたかったか?」

 

嫌らしい!尾形はアシリパの恋心をわかっていて、「お前のために黙ってたんだよ」と、こうくるわけです。ずるい。

今回の冒頭、杉元のホパラタ。偶然なのかなんなのか、以前杉元が梅ちゃんについて話したとき尾形が「惚れた女のためってのはその未亡人のことか?」と聞いた、あの直後にアシリパさんが急に踊り始めた鶴の舞です。なんかつながってるよ……。野田せんせすごい。笑いとシリアスをつなげている。おそろしい。

 

そう言われてはもう追求できないアシリパさん。そのときの状況を尾形に聞くのですが、「そのひとの名前は聞けたのか」という質問に、尾形はちょっと詰まる。「ああたしか…」

 

~尾形による回想シーン~

杉元「トメ…トメに」

~回想おわり~

 

誰?

 

尾形のおばあちゃんか、それとも母か。この後の嘘に関連しているとすれば、咄嗟に自分と絡めて嘘をついているだろうと思われるので、尾形に関係する誰かなのだと思います。ちょっとかすってるよ、惜しい!

 

「ほかには?何を言っていた?」と聞きたがるアシリパさんに、なんか勢いがついた尾形は感動劇場に仕上げ始めます。「『故郷へ帰りたい』杉元はそう言っていた…!!だからアイツのためにも…」

 

目を閉じ、唇をかんで回想(妄想)を語って聞かせる尾形。いよいよ湿っぽくなってきました。泣いちゃいそうだ。

アシリパさんもこれを聞いてとても辛そう。「最後に何か食べたいとか…言ってなかったか?」

 

最期に杉元が何を話したか、余すところなく知りたいアシリパさん。そりゃ知りたいよね。切ない。しかしこの質問がまずかった。尾形は勢いのままに言っちゃったんですよ。

~尾形による回想シーン~

涙を流す杉元の右手を握る尾形

杉元「あんこう鍋が食べたい…」

~回想おわり~

 

尾形、アウト………。何で自分の好物口走っちゃったんでしょうこの子は。自分が作った悲しみの杉元最期劇場の湿っぽさとノリにやられたのでしょうか。もうここは笑わずにはいられませんでした。まさか、公式で杉元の手を握る尾形の画が拝めようとは。

 

でもね、Twitter上でも言われてましたが、尾形作の同人、杉元の解釈違いだよ。

 

これでアシリパさんは完全に「嘘」だと見抜く。おそらくアシリパさんだけが知るであろう杉元の好物(故郷に帰って食べたいもの)は干し柿だから。

 

※追記

あんこう鍋ってもしや尾形が死ぬ間際に食べたくなると思った食べ物なんだろうか。そうだとしたらものすごい切ない。死に際に思い出す味って母親が狂ったように作り続けたあのあんこう鍋なのに、尾形はもう二度と食べられない。

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アシリパ=花沢勇作

国境越えのとき、極寒の地で何時間も微動だにせずロシア兵を狙っていた尾形は瀕死の状態になりましたが、あの時に見た勇作さんの幽霊、というか幻。あれは確実にアシリパさんと同一視したものでした。

 

父親から慈しみ守られ、愛され、親の「期待」を背負って「先頭に立つ」べく育てられた子。アシリパさんと勇作さんの共通するところです。

「尾形」には変えられない「清さ」

アシリパさんに悟られ「お前はなにひとつ信用できない」と矢を向けられた尾形。「やっぱり俺では駄目か」とぼそっとつぶやく。あーあ時間切れだと。

 

「やっぱり」っていうのは、勇作さんをたらしこめなかった件を重ねての「やっぱり」でしょうね。こんな清い存在は「やっぱり」穢れた俺には変えられないんだと。

 

尾形はここで、杉元・アシリパと初めて会ったとき、とどめを刺そうとする杉元を止めたことについて疑問を投げかけます。「清い」ままでいようとするアシリパに違和感があったんだと。父親から人殺しの心得までは教わらなかったのか。「偶像」には「清い」必要があるのか。

 

もう尾形はアシリパと会話しているのではなく、その後ろに勇作を見、今はもう何も聞くことができない彼の答えを得ようとしているようです。

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尾形の目的とは

尾形は何のために金塊争奪戦に参加しているのか、いまだに不明ですが、こうなってくるとただの死にたがりなのか?と思えてきます。自らの命を使って今度こそアシリパを(つまり勇作さんを)同じ「穢れた」存在に引きずり降ろそうとしているのか。

 

たぶんこのままではアシリパさんは矢を射ないと思ったのか。とうとう「お前の父親を殺したのは俺だ」と伝えます。だから、憎いだろう。俺を殺してみろ、と。お前もできるから。

 

「お前であって俺と同じはずだ」

 

このセリフ、独善的ですね。「穢れた」自分。自分が穢れているから、他人もそうであるはずだ。「清い」ままの人間なんているはずがない。尾形はとてもひとりよがりで、自分とは違うものを違うものとして認めることができない。この後に続く「お前達のような奴らがいて良いはずがないんだ」というセリフ、こいつはもう絶対考え方を変えることはあり得ないんだなあと思ってしまいます。

 

もう八方ふさがりだからここでアシリパ(勇作さん)に殺されて一人勝ちしよう。そういう魂胆なんでしょうか。金塊よりも、もしかしたらこちらを成し遂げたい思いの方が強いのかもしれません。

 

ここまで挑発されて、アシリパさんは逆に冷静になります。私は殺さないと。ここのシーン、もしかして近づいてきてる杉元に気付いてる?私「は」殺さないって、そういうこと?(笑)

文字通り憤怒の杉元がすぐそこまで迫ってきてますからね。尾形、うしろ!!!!

尾形の役目はまだ終わってなさそう

今までもさんざん死亡フラグ立てまくってきた尾形ですが、ここまでヤバいところまで追い詰められたことはなかったんじゃないか。状況的にすぐ杉元に殺されても(もしくは杉元・アシリパに見限られても)おかしくないんですが、たぶんまだ死ぬ時ではなさそう。

 

私としては、尾形は好きだけどいつか死んでもしょうがないと思ってるし、本人がいつ死んでもなんとも思わなそうな辺りどうしようもないな、死ぬな、と思ってますが、できれば死ぬなら何か得てから死んでほしい。

 

というか、今回こんなおもしろい尾形劇場やってくれたので、こんな面白いやつをすぐ消すのはもったいない!生きてほしい。なんであんこう鍋って言ったのか教えてほしいし、「やべえ!」って思ったのか聞きたい。

 

このままではあまりに救いがなく、尾形が近親者の殺しを重ねるごとに悲しみとか業とか絶望を蓄積していると思うので、ちょっと軽やかにしてやりたい。それができるのは誰なのか。やっぱりアシリパさんなんでしょうかね。

 

次回までまたつらい1週間。毎回生きた心地がしません。

 

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