アシガール13巻、今日発売されました。夜中kindleで配信されてすぐに読みました。
12巻までの内容が大体ドラマ(SP版)のエンディングと同じもので、ここでめでたしめでたしで終わっても良かったんでしょうけど、唯が戦国で生きていくと決めた後にどう生きたのか、そこまで読ませてくれるとは本当にありがたいですね……。めちゃくちゃおもしろかった。
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前巻12巻の感想はこちら↓
ハッピーエンドの後も楽じゃない
唯と若君はその後ちゃんと結婚して子沢山になるよ~ということが12巻ですぐにわかったわけですが、まあそこに至るまでは簡単じゃないんですよね。13巻はのっけから大変です。
ハッピーエンドのその後って意外とキレイなもんじゃないよっていうのはミュージカル映画『イントゥザウッズ』ってのがありまして(これがものすごく面白くない)、おとぎ話のその後が描かれている作品です。アシガール13巻~もそんな感じですね。結ばれたからといって甘くないよ、という。
少女漫画って付き合い始めた後の展開はあまり面白くない作品が結構ありますけど、アシガールは変わらず面白くてうれしいです。数ページに一度は笑ってます。
足軽→正室になっての変化
唯は若君の正室になったので、以前のように自由に歩き回ったりすることはできません。腰元(側仕えの侍女)の渡瀬に小言を言われまくります。
・奥にいる妻が庭をズカズカ歩いて表に顔を出し、家臣の前に現れ怒られる
・和歌の写しやお琴の練習が進まない
・家臣のじいさんたちが毎日のようにやってきて精がつく食べ物を置いていく(プライバシーがない)
などなど……。
戦に連れて行ってもらえない
以前は足軽として戦に出ていた唯ですが、もう若君の正室なのでそれも許されません。まず、次の戦は信長の命で織田方として出陣するので、妻を連れて戦場に来たなんて知られたら若君、もしくは殿が責めを負うかもしれない。何か無理難題を押し付けられる隙を与えたくはないので置いていくというのが若君の考えなのですが、唯はそれが気に入らない。
この件で喧嘩になってしまうのですが、唯は実家に帰り(おふくろさまのところ)、父や夫を戦地に送り出すのはお前だけじゃない、家臣の妻たちを安心させるのも正室の役目だ、とたしなめられ、妻として待つ覚悟を決めるのです。
とはいえ、若君がピンチと知るとやっぱりは知らずにはいられません(笑)
半年ほど走っていなかったので体力の衰えを感じる唯でしたが、一緒に走った御月の家臣たちは息も絶え絶え(笑)
唯、ご懐妊
おかげで若君は敵の策略で命を落とさずに済みましたが、今度は唯の方がピンチ。
唯は懐妊していたのですが、それに気づかず遠距離を走ってしまったために、母子ともに危険な状態に陥ってしまったのです。
医師から「御胎の御子は諦めたほうがいい」「早く決断しなければ母体も危うい」と言われ、若君は唯の命が大事だ、と判断するのですが……
当然このまま終わるアシガールではありません。都合のいいタイミングで、そう、尊が登場するのです(笑)
尊不在でどうやって戻ってくる?
「戦国時代の医療では助からないから、現代の病院で助けてほしい」と若君に頼まれ、唯はひとりで現代に戻ることになります。
ですが、尊はまだ二人同時に移動する機能を開発してはいないので唯一人しか戻ることができません。さらに言うと、燃料は一往復分しかないので、唯が帰ってしまったらその後戻ってくる術はないのです。
尊は戦国時代に留まることになるので、何もできない……
唯の命は助かるでしょうが、この人たちどうするんでしょう?
満を持して信長登場する?
信長のおかげで名前まで変えなければならないハメになった羽木家。今は御月に名を変えて比較的平和に過ごしていますが、忘れてはならないのが時代が永禄4年であるということ。
そう。まだ信長は後に自分を討つ明智光秀と出会ってもいなければ、当然足利義昭を奉じて上洛すらしていない。まだ尾張の一領主に過ぎないころです。桶狭間の戦いが永禄3年ですから、本当に信長の人生はまだまだこれからなのです。
永禄4年というと、信長は27とか28歳くらいでしょうか。
唯は信長といえば髭のオッサンというイメージしかないようですが、この時点ではまだ若いんだよ……。
実は13巻では、信長がちょろっと登場しています。といっても顔は出ていません。今後、ストーリーが信長史とともに進んでいくんだとしたら、ちゃんと登場するのかもしれません。
これから先信長が登場すると考えると笑える予感しかしないのは私だけでしょうか。乙女ゲームとか夢小説の俺様キャラのテンプレのように「お前面白い女だな」とかいう未来を想像してしまいます。
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