ゴールデンカムイ最新話235話を読みました。前回ラストに意味ありげに登場した郵便配達のおじさん。めちゃめちゃ強そうでしたよね。強そうなだけでした。
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前回の感想はこちら↓
刺青の暗号はもう解けない?
ゴールデンカムイ 21 (ヤングジャンプコミックス)
海賊ボータロサンの登場で、杉元は今にもとびかかりそう。白石も杉元が殺したくてウズウズしてる気配を感じつつ海賊と会話をしています。
杉元一行は、アイヌが最初に金塊を隠した場所を探すほうに舵を切りましたが、この考えは海賊も同じだったようです。賄賂を贈って聞き出した分、杉元たちより情報は得ているのかもしれません。
その海賊が言うには、入れ墨の暗号はもう解けないという噂があるのだと。
どこの噂?白石も杉元もびっくり。
今や偽の刺青人皮が出回っているので当初よりも暗号解読は困難になっていますが、それと関係しているのでしょうか。それとも残りの刺青人皮のどれかはもう完全に見つからなくなったとかそういう話?
あの顔面入れ墨男も「金塊は絶対見つからない」的なことを言ってましたね。あの顔と口ぶりからすると、体もすごい入れ墨なんでしょう。同じ網走監獄にいた白石でも当然顔を知らない囚人もいたでしょうが、あれほど目立つ入れ墨が顔面にいくつもある男を知らないはずがない。だとしたら、顔面の入れ墨は脱走してから入れたものだと考えられます。胴体の刺青人皮も、もはや原型をとどめていないほど上塗りされていたとしたら……。もうウイルクが残した暗号1枚は使えない状態なのかもしれない。
24枚すべてが無事って都合がよすぎるので、まあいくつかは欠けてしまうくらいがリアリティありますよね。ひとりふたりくらい、金塊争奪戦とは関係ないところでもう死んでいて、火葬されてたっておかしくないですし。
こんな話をしているところにどこかの軍の船が通りかかり、話は一時ストップ。
郵便配達人
さて、前回ちらっと登場した郵便配達のおじさん。ひと暴れしてくれそうな雰囲気でしたよね。そのとおり、ひと暴れふた暴れ、もっと暴れてくれました。
当時は郵便物保護銃規則というものがあって、郵便配達員には拳銃の携帯が許されていました。明治初期にはすでにそういう規則ができていて、これは戦後の昭和24年まで続きます。理由は強盗が多かったため。現金書留がそれだけ多かった時代ということでしょうか。現代でも現金書留って自分のあずかり知らないところで現ナマが手から手へ渡るなんて怖くてちょっと利用できませんが……。
ボータロサンの手下たちがうまく乗客をおどし、軍の船が通りすぎる間は何事もなかったかのようににこやかに手を振って応えていたのですが、地獄の郵便配達人がやっちゃうんですね、余計なことを。
「ここがテメエらの三途の川だ!!」とかなんとか言いながら銃をぶっぱなし、海賊の手下がひとりやられます。銃声が響いたことであちらの船も異変を察知し、またひと騒動。
でも実は、手下を撃ち抜いたのは同時に撃っていた頭巾ちゃんでした、というオチ……。
そりゃ、いくら携帯が許されているからって、発砲することなんてそうそうないでしょう。現代の警察官だって携帯は許されていても、いつどこでもすぐに発砲できるわけではありません。
郵便配達人歴35年、初めての発砲にドキドキのおじさんでした。
その後も興奮のためか何発も撃ちますが、おそらく命中したものはヴァシリが撃った弾でしょうね(笑)クサい台詞を吐きながらゴロンゴロンして発砲し続けるおじさん、弾はちょうど6発で尽きます。弾は最初に装填されていたものしか持っていなかったんでしょう。(ていうかそもそも「銃を持ってるから郵便配達員を襲うなよ」という脅しのための携帯なんでしょうね)
弾がきれたらそこでよしときゃいいものを、興奮した少年が銃を手渡し。前回杉元が乱闘中に落としたやつです。海賊よりも誰よりもこいつが一番あぶない。しまいには外に転がっている杉元の背嚢まで狙います。
すべてはアシリパさんのため
海賊が乱暴に舵を切って船は揺れ、ロープでつながっていたヴァシリの小舟は完全に離れてしまいました。どうなるんだろう。言葉が通じなくたって馬があるし、陸路でどこまでも追いかけてきそうですが、ヴァシリは杉元たちの行先知ってるのかな?離れ離れになったことをまだ誰も気づいてなくて、頭巾ちゃんかわいそう。
ここで房太郎がパーティに加わるんだとしたら、もう個性が飽和状態だし、ちょうどいいっちゃちょうどいいかもしれませんね。ヴァシリは静かだからいつも探さないと見つけられないくらいの存在だったけど。
まず房太郎がこんなキャラだとは思わなかった。大口開けて馬鹿笑いするタイプだとは……(笑)
軍の船を振り切った房太郎は、続いてやっかいな郵便配達おじさんをやっつけにかかります。錨が先についたロープを振り回して船室の窓を割りまくる房太郎。
杉元激怒です。なんでって、アシリパさんが危ないからですね。ここはまったく揺らぎません。
マフラーゆらゆらさせてブチ切れる杉元を房太郎は錨でぶっ叩きますが、怒りスイッチが入った杉元にそんなのきくはずないじゃないですか。房太郎の腹に一発。
なんたって、アシリパさんが危ないのだ。
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