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旗手
ゴールデンカムイ 27 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
案の定、ソフィアの仲間たちは簡単じゃありません。騎馬の鶴見中尉は馬が撃たれて転げ、鯉登少尉は前を言っていた兵士が撃たれて下敷きになる。
鶴見中尉と鯉登少尉は撃たれて倒れた馬を盾に指示出したり銃を撃ったり流れるように戦っていますが、橋の上で下敷きの鯉登少尉は(>д<)←こんな顔で動けないでいるんですよ。実戦の差は歴然としている……。
「鯉登少尉が我々の旗手にふさわしいかどうか」とか鶴見中尉は笑ってるが、もっと大切にしてくれよ大事な駒だろう。
しかし、ファンブックによれば常に手鏡を持ち歩いて自分の見た目に気を配る鯉登少尉は聯隊旗手を意識してるということですが、本人だけじゃなくて鶴見中尉はじめ周りの人も知ってることだったんでしょうか。本人が意識してるってことは彼は童貞なんですねきっと。
聯隊旗手うんぬんというとどうしても勇作さんを思い出してしまってしんどいのですが、鯉登少尉は切り抜ける気がしてしまいます。なんたって彼は光属性の人ですから、鶴見中尉の言葉もその運にかけようか、程度のものなんじゃないかな。
そんなことを言っている間に、鶴見中尉の命令を気球に伝えるべく旗をふる兵士はたったそれだけのことに命を懸けて撃たれて死んでいくので、戦争ってなんてむなしい。
で、とりあえずは鯉登少尉は艦砲射撃の影響を受けることなく元気そうなのでよかった。相変わらずひとり慣れてなくて一歩出遅れた感じで、一方の中尉・軍曹は超イキイキしてて、その描写の差がおもしろい。
観音像
五稜郭の土方さんたちは結構あぶない状況ですが、秘策は門倉に任せてあるということで。門倉がいるのは、箱館戦争の折に怪我をした土方さんがキムシプと向かった函館山の観音像です。観音様を見て何か意味があるのかと思ったら、そこに回天丸の主砲を隠していたんですね。回天丸は旧幕府軍が持っていた軍艦。
門倉、キラウシ、永倉おじいちゃん、マンスールの4人で運ぶのはちょっと大変そうですけど、大丈夫か。主砲がデカすぎて最後のページの下「ンカムイ」になっちゃってるし。
なぜここにマンスールが呼ばれてずっといるのか謎だったのですが、マンスールの能力はこの主砲で生きる感じでしょうかね。
気になって「マンスール」の名前調べてみたら、アラビア語で「勝利者」の意ですって……えっ勝つじゃん。
「マンスール」がスルタンの名前に多いのはそういう意味なんですね。それにしたってロシア人名ならヴィクトルとかならわかりやすいのに、なぜアラブ系?
コメント
こんにちは。
函館山に連れて行ってと、土方がキムシプに頼んだのは、観音様の裏に回天の主砲を隠してあったからだったのですね。現世にしか興味がないと言った土方が、観音様に祈るのはおかしいし、あそこに何かあるとは思っていましたが、まさか大砲とは。少しでも反撃する気で函館山に行ったのでしょう。五稜郭が砲撃されているのを見て「もはやこれまで」と、さぞ無念だったでしょうね。
マンスール、そんな意味があったのですか。ロシアにもチェチェン人、タタール人など、イスラム教を信仰する民族がいます。マンスールはそうした民族の出身なのかも。ヴィクトルという名前にすると、読者に杉元・土方連合軍の勝利を簡単に予測されてしまうから、敢えてひねったのかもしれませんね。
マンスールが東口と南口、北口の第七師団を砲撃して大打撃を与え、月島と鯉登はソフィアに攻撃され、鶴見は菊田さんの遺言通り、ノラ坊こと杉元に討ち取られるんでしょうか。この3人が戦闘不能になったら、鶴見の率いる約150名の連隊は総崩れでしょうね。
五稜郭の近くにいる尾形と頭巾ちゃんは、これからどんな動き見せるのか。
続きが待ち遠しいです。
コメントありがとうございます。
マンスールの名前について。ロシアは多民族国家ですからね。ちょっと時代を100年ほどさかのぼりますが、チェチェン人(コーカサス)の中にはチェチェンの反抗でロシア軍と戦った中に「マンスール」という名の長老がいたそうで。キロランケたちは少数民族のために活動していたわけですから、西の方の民族が仲間に加わるのもそれらしくて頷けます。