ゴールデンカムイ最新話294話を読みました。
いつも思うんですけど、映画みたいな構成でそこに感動してしまう。
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前回の感想はこちら↓
人のために死ぬ
ゴールデンカムイ 27 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
前回、「自分のために生きて人のために死ぬ」的な文章があったんですけど、トニは土方さんのために死んじゃった……。
二階堂は自分の片脚を奪った土方憎しで攻撃し、それをかばったトニアンジは深手を負ってしまいました。この後トニは歩ける状態ではなく、土方さんに別れを告げるのですが、最後に感動的なセリフとかないのがいいですね。
土方さんがいなければ2、3回死んでた自分はどうせおまけの人生だから、土方さんの寿命の足しになれば、と言う。そもそも土方さんがいなければこんな大掛かりな戦いに参加することもなかったでしょうけどね。でも、そうでなければ目を奪われたトニの人生は湿っぽいものだっただろうし。
その言葉に土方さんは何も言わず、ただ肩をぐっと押さえて去っていきます。
深手を負ったといってもトニには抜群に耳がいいという強みがあるので、善戦するんですよ。ずっと「耳が痛え」「うるせえ」と言いながら。
で、ある瞬間何の音もしなくなる。真っ白な静寂の中にいて、音がやんだことに気づいて穏やかな表情を見せる。
トニアンジって、彼自身目が見えないのでもちろん暗闇の中にいたし、活躍の場も暗闇だったんですよね。何も見えない真っ暗闇でこそ真価を発揮する人だった。彼のもつ役割からして、土方さんのそばで生きている限り暗闇から出ることはできなかったんです。それが、真っ白な光の中にいる。生き抜いて役割を果たして、やっと暗闇から抜け出したんですね。
でも、すぐ次のページでは相変わらずやかましく音は鳴っているし、人は走り回っているんです。この描写たまらないですね。
トニは死んで光が戻ったのだとしたら、そのチョッキの柄の謎センス、自分でどう思うのか聞いてみたい。
それにしてもねえ、このしばらく立ち直れないくらいのトニの死の描写ですけども、彼を殺した(瀕死の重傷を負わせて間接的にですけど)二階堂は、ちょっと気に入らない土方を見つけたから攻撃してみた、程度のノリなのが現実……って感じ。本命は変わらず杉元なんですよ。二階堂にとってトニは通りすがりの人間程度でしかなかったと思うと、むなしくなります。
久しぶりにまともにしゃべった鯉登少尉
五稜郭での戦いが始まって、当初はへにょへにょだった鯉登少尉もだいぶ様になってきました。
どれくらいしゃべってないのかわからないんですけど、久々ですね。まあ「前へ!!前へ!!」って言ってるだけなんですけど。ここでまた聯隊旗手っぽい少尉に心がざわざわしてしまいます。
鶴見中尉はノリノリで汁が出ているし、月島軍曹は投げつけられた手投げ弾を蹴り返す手慣れた戦いぶり。鯉登少尉はそのふたりについて権利書を探しに向かうのですが、その鯉登少尉視点の描写が不穏なこと……。
ドアノブに手をかける鶴見中尉の目・口は真っ黒で、鎧兜の面頬みたいな口してて怖いんですよ。そこから何も読み取れない。ふたりから少し離れて鶴見中尉を見る鯉登少尉は、次の瞬間少年時代に戻っています。
この建物、鯉登少尉が誘拐されたときの建物なんですよ。というわけで、どうしてもあの誘拐事件を思い出させますが、おそらくあの時と違って助けに来てくれる父はいません。(来てくれたらいいんですけどね。ほんとに)
この建物に至るまでに、道中死体に埋もれながら鶴見中尉を見上げる夏太郎視点の描写がありました。目がギンギンの鶴見中尉を見た夏太郎が、狂気に触れて恐怖する姿(敵が目の前を通って生きてるのがばれないか不安とかいう感じではなかった)。
戦場に慣れていない、どうしてもあそこまでは狂えない人の視点ですよね。そのへんは、鯉登少尉も夏太郎に近いと思います。夏太郎、鯉登少尉ときて、あ、この人もまだ正気なんだなとわかる。
月島軍曹ほど「私」を捨てきれない少尉は、まだ鶴見中尉への猜疑心を持ったままだと思います。そこへ来て、あのトラウマがよみがえる。
ずっとあこがれてきた鶴見中尉と初めての戦いでそんなふうに立ち止まってちゃ、もう鶴見中尉のもとではやっていけないんじゃないですかね。
きっと鯉登少尉だけがこの状況をひっくり返す力を持ってると思うんですけど、どうなるでしょう。今回何が引っ掛かったのか。あの誘拐事件以来、今この時点までずっと自分が人質にとられたままだったと気づいたのでしょうか。
杉元はたぶん大丈夫だけど……
さて。二階堂、ついに杉元と感動の再会ですよ~
ニカイダーキックの弾どこをどう貫通したのか謎なんですけど(ヴァシリとお揃いになりそうな感じ)、不思議と何の不安もないのは「ニカイダーキック」とかいう緊張感のない技名のせいでしょうか。
尾形に撃たれたあたりを蹴られているのが心配ですけど、死にはしないでしょう。普通なら死んでるけど。
二階堂の頭巾?の右乳首は一度撃たれてもげかけてるんですが、首の皮一枚つながってるの芸が細かいですよね(乳首だけに)。来週の戦いで乳首は無事でいられるんでしょうか。
コメント
こんにちは。
戦闘シーンが続くと、読んでいてシンドいですね。トニが土方さんを助けて旅立った描写は、映画のようでウルっときました。
不死身の杉元は、多分大丈夫でしょう。銃の発射による衝撃で、スチェンカで岩泉に殴られ過ぎた時のように、理性が吹っ飛んだアブナイ杉元が降臨しそうな予感がします。二階堂、初対面時に杉元に喰らった跳び蹴りをニカイダーキックでお返ししたはいいけれど、倍返しじゃ足りないくらいボコボコにされるかも。
こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
当分戦闘が続くと思うと気が滅入りますね……。ここらで満を持して尾形登場になればまた回想シーンでも入りそうですけど。
杉元に関して心配ないのと同様に、不思議と二階堂に関しても死にゃしないだろうなと思ってしまうんですよね笑
今までも散々ひどい目にあったんだからやめておけばいいのに果敢に挑んで、まあ彼にとってそれが生きがいなんでしょう。