ゴールデンカムイ298話「ウイルクの娘」【本誌ネタバレあり感想】選ぶのは自分

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ゴールデンカムイ最新話298話を読みました。
馬に乗った彼や彼が助けてくれる、そんな回です。

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ソフィアとアシリパ


ゴールデンカムイ 27 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

前回気になるところで終わった鯉登少尉vs永倉さんは、とくに決着はついていないのですが、やっぱあの幕末を生き抜いたおじいちゃんは伊達じゃないよなあという強さでしたね。一筋縄ではいかない。

一方、鶴見中尉に追われるアシリパさんはなんとか内側へ走り、すんでのところで杉元と合流。白馬じゃないけど馬に乗った王子様です。右頬がえぐいことになってるのになんともなさそうなの……。

さらに白石とも合流し、北口をめざします。

北口にいるのはソフィアです。前回ソフィアとアシリパさんは対のように描写されていましたが、それは今回につながっていました。杉元たちはソフィアも一緒に行こうと声を掛けますが、ソフィアは首を横に振ってここに残ると言います。白石は「親分がまっさきに逃げられない」ということだと言いますが、この後のことを思うとそれだけじゃないんだろうなと思います。

ソフィアにとってアシリパさんとは、自分が愛したウイルクの娘です。彼女とアシリパさんをつなぐのはウイルクしかいないので、それ以上でも以下でもないんですよね。だから、ソフィアはウイルクを通してアシリパさんを見るわけで、そうすると「ウイルクの遺志」とか言いそうなものですが、ソフィアはそうじゃない。

「未来はあなたが選んで」

このコマ、三つ編みなびかせて若い日のソフィアの決意を思わせて泣ける……。

ウイルクがめざした少数民族のためとかいう大義ではなくて、自分のために選べと伝えたのです。ソフィアはウイルクを愛するソフィア個人の思いを諦め、革命のために生きることを選んだ人です。もちろん、ソフィア個人としての幸せを捨てたのは、フィーナとオリガの件もありますが。

ソフィアは女としての幸せを捨てて革命家としての未来を選んだ時点で女性性を捨てた人です。ソフィアとアシリパさんが対として描かれているところからして、アシリパさんもそうなりかねない。今後ソフィアと同じ道をいくかどうかという分かれ道ですね。

まあ対比されるのはソフィアだけじゃなくインカラマッもなんですけど。ウイルクを愛したふたりの女性は、片や相手を愛しているから恋心を捨て、片や初恋を乗り越え新しい愛を手に入れた。アシリパさんはさてどっちの道をいくのかと考えていたんですが、こうなるとどっちでもなさそうだな……。

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ソフィアと長谷川さん

こうしてアシリパさんを送り出したソフィアは、長谷川幸一に撃たれて倒れます。鶴見中尉が長谷川幸一だと知らなければ黙って撃たれることはなかったでしょうね。先に相手をとらえたのはソフィアの方なのに、長谷川幸一だと知ってしまっては、撃つことができない。どれだけあの時の罪を重くとらえて生きてきたかがわかります。その男はもう長谷川幸一ではないんだけど。

鶴見中尉がわざわざ拳銃に持ち替え、ソフィアに二発食らわせたのは、フィーナとオリガのぶんか。

でも、鶴見中尉は撃ったのがソフィアじゃないって知ってるんですよ。でもここであえて拳銃に持ち替えたのはソフィアにあの日の出来事を想起させてためらわせるためでしょうね。トラウマを呼び起こして。これは相手がソフィアであろうがウイルク、キロランケであろうが同じことしただろうなと思いました。

倒れるソフィアを見ていたアシリパさん、今回は溶けなかったけど衝撃はでかい。兵士の攻撃で馬が撃たれ、橋から落ちたアシリパさんを助けたのはマタギでした。

「未来はあなたが選んで」と言われた直後、自分のために生きることを選んだ谷垣が現れる。うまくつなげてきますね。谷垣は鶴見中尉から離れて金塊争奪戦から一抜けしたけれど、アシリパさんとはアイヌでつながってるんです。アシリパさんのイカヨプをつかんで助けたアイヌの姿の谷垣とアシリパさんはつながってる。

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コメント

  1. まえがみ猫 より:

    今晩は、またお邪魔いたします。
    うわぁ…
    本当に感情闇鍋、グラッグラ掴まれて目眩、今週とくに後半涙、涙でした。このページ数でよくこんだけ入れてくるなぁ、と今さらながら。

    永倉・鯉登戦は決着なし水入りで、とりあえず良かった!おじいちゃん恐るべし、気持ちでまっったく負けてないのが素晴らしすぎます。

    ソフィアの最後の言葉(になるんでしょうか)画面から、強く爽やかな風を受けたような気持ちになりました。今も泣きそうです

    そして谷垣ー!わぁぁぁ、きてくれた、どうしたの、ありがとう!と今度は喜びの涙。ぶち上がってからの区切りで比較的心穏やかに待てます

    雑誌MOEの金カムとアイヌ特集(素通りできないアシリパさん表紙)を購入してから、無性にまた最初から読みたくなり単行本再読しています。レタラにもまた会いたい

    乱文失礼しました(感情的なことしか書いてない)また楽しみにしています、それでは

    • しゃかりき より:

      いつもコメントありがとうございます。

      ゴールデンカムイって男の物語という感じで、ソフィアが今まで命をかけてやってきたことってほとんど描かれずに今回を迎えてしまったので、いささか感動も薄くなってしまうのがちょっと残念なのですが、周りの男たち(父、キロランケ、当初の杉元)にああしろこうしろ、「これがあなたの幸せなんだ」と勝手な未来を押し付けられてきたなか、「自分で選んでいい」と言ってくれたのが女性だったというのは本当に感慨深いですね。

      MOEの金カム特集号、気になってはいるもののまだ手に入れられてなくて……。増刷分が12月に出るみたいなのでそれを待つか、電子版を買うかで悩んでます。