ゴールデンカムイ313話「終着」【本誌ネタバレあり感想】テイネポクナモシリへ

ゴールデンカムイ 最新話ネタバレ感想 エンタメ
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ゴールデンカムイ最新話313話を読みました。
あと1話で終わる……終わるの?本当に?

実写映画化の衝撃もすごいですが、これは最終回を迎えてから落ち着いて受け止めたいですね。せめてアイヌ役にはアイヌの人を起用してほしいなあと思うけど、宇梶さんあたりは出そうだけど、どうですかねえ。

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視線の先


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兼定のあれで結構深くいったように見えたんですが、浅かった?

杉元の一撃は鶴見中尉の仮面を落とし、矢筒の紐を切り、袈裟がけに斬った胸からは妻子の指の骨がすべり落ちていきました。

その瞬間から鶴見中尉の目はずっと妻子の骨のほうを追っているんですけど、掴むのは矢筒なんですよね。宿願を叶えてこそ妻子が眠る地に落ち着けるところはあると思うけど、鶴見中尉の持つ形見といえば多分あれだけですよね。

見捨てた方を見やる鶴見中尉は仮面がはがれて、長谷川幸一の顔になる。

この顔はずるいよ。長谷川幸一がどれだけふたりを愛しているかがわかる。

妻子に対する思いからの行動はよくわかるんですが、いまだにそれ以外の鶴見中尉の過去は描かれないまま(宇佐美や鯉登少尉、月島軍曹の過去から断片的に見えるのみ)なので、何がそんなにこの人を駆り立てるんだろうなあ、と思います。チラチラ過去が明らかになっているとはいえ、長谷川幸一後からしか描かれていないわけで、じゃあやっぱり始まりはあの写真館での出来事じゃん、と。

なぜ情報将校やってたかも不明だし。出身地からだいたいの背景はわかるとはいえね。でも尾形にしろ鶴見中尉にしろ、謎ばかりだから魅力的なんだろうな。

今回、鶴見中尉が妻子の骨でなく権利書をとったところ、月島軍曹に見ていてほしかったな。

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終着駅へ

旅の終わりが見えてきました。

列車はスピードを保ったまま終着駅へ。

兼定は今度鶴見中尉に奪われ、杉元の胸を貫き、列車に串刺し。最後はこのイペタムにかかってるような気がするんですよね。土方歳三の兼定って寸違いでいくつかあったみたいですけど、杉元に託したものは現存してるものと考えてよろしいか??それならば兼定(イペタム)が杉元を連れ帰ってくれると信じますよ。

仮面を取っ払った鶴見中尉の言うことはもうただの鶴見篤四郎の言葉ですね。ずーっとアシリパさんを見てウイルクへの恨みを募らせ、「全部お前の責任」という。

「愛するものはゴールデンカムイにみんな殺される」

野田サトル『ゴールデンカムイ』313話/集英社より

杉元が死んでしまったらこの呪いは永遠にアシリパさんを蝕みつづけることになるので、お願いだから生きて帰って。

菊田さんの言ったとおりに鶴見中尉を倒して、そのままふたりで最期を迎えるっていうのもきれいな終わり方だとは思うけど、そんなの嫌ですよ。

こんな穏やかな「俺は不死身の杉元だ」初めて見た。今まではだいたい自分を鼓舞する呪文だったと思いますが、今回ばかりはアシリパさんを安心させるためだけの言葉に思えてしまう。言葉だけで終わらないでくれーーーーッ!!

海に落ちる間際の鶴見中尉の歯ガチガチは「ロウソクボリボリしちゃったぞ」なのかな。

杉元の軍帽は水に押し流されて、やっと脱げました。これでこの帽子の役目も終わりでしょうか。

杉元は地獄行きの特等席に座ったまま落ちて行ったわけですが、この地獄ってテイネポクナモシリを指すんでしょうかね?アイヌにとって地獄とは湿った地下のようなところみたいですから、海の底とは違うかもしれないけど。そこから生きて帰ることができたなら、杉元はきっと梅ちゃんの「あなたどなた?」からも解き放たれることでしょう。

アシリパさんは無事権利書を回収して放り投げられ、ゲンジロと白石のもとへ。このふたりってすごい安心感がある(笑)鶴見中尉や杉元はどうしたって死のにおいがついてまわるけど、ちゃんと自分で生きる道を見つけた谷垣と、見届け人白石ってね、絶対死なないから。

ほっぺずたずたゲンジロとたんこぶ白石が今回唯一のホッコシポイントですね。アシリパさんキャッチの時にやられたかな?白石は脱ぐ準備してますね。飛び込むのかな。飛び込んでるね。

今まで杉元と白石が川に落ちたり、流氷から落ちそうになって引き上げられたり、水に落ちて人工呼吸してまで助けようとしたり……これが今回につながると思っていいですか。水に落ちるのをすくい上げるのはお互いの役目なんだよ。

あと1話。今回も怒涛の展開だったのにセリフがあるのはわずか2頁。すごい漫画だ……。

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コメント

  1. アシリパさん大好き より:

    こんにちは。
    またまたお邪魔しにきました。

    314話目の最終回、大団円で円周率の3.14にかけてるという説がネット上にありますよね。まさか、31=佐一、4=死、じゃないですよね・・・と祈りたくなる、今週の展開。
    杉元の胸元に刺さった和泉守兼定、深々と刺さったように見えて、実は胸元に愛読誌の「少女世界」を入れていて、そこに突き刺さったと思いたいです。

    菊田さんが杉元に言ったように、他人の物を身につけることで、その人の強さを取り込むならば、菊田さんの軍帽と土方さんの和泉守兼定の強いパワーが、杉元にはあるはず。それに、杉元が銃口を鶴見中尉に向け直して発砲した銃は、菊田さんが日露戦争で集めたナガンですよね?鶴見中尉は、菊田さんの銃でフィーナとオリガの元に旅立ったのでは。

    地獄行き列車特等席に鶴見中尉と2人で乗って海に落ちたことで、梅ちゃんに「あなた誰」と言われた死の匂いに満ちた杉元は一旦死ぬかもしれないけれど、白石に人工呼吸されて生き返る。アシリパと小樽のコタンに戻って静養、その後永倉さんに付き添われ、日野の土方さんの実家に和泉守兼定を届け、アシリパを連れて故郷に行き、干し柿を一緒に食べる。そんな未来のある最終回でありますように、と祈りつつ・・・来週が怖いです。

    • しゃかりき より:

      いつもコメントありがとうございます。
      返信が遅れてすみません。

      「314」についてはそう思いますよね~!!!
      偶然だと思いたいところです……。

      もう扉絵とタイトルは公開されてるみたいですが、当日に見たいのでなるべく情報を見ないふりしています。
      いよいよ明後日。いい大団円であってほしいですね。

  2. まえがみ猫 より:

    今晩は、遅めに失礼します…もう、最終回まで大人しくしてようかと思ってましたが、またお邪魔いたします。本編だけでも怒涛なのに重大発表とかとか、想い渦巻きすぎて社会生活に支障出てきてます。
    残り3話と発表あった時も気絶しそうでしたが(さ、3回?3って何個?みたいな)実写化………外部情報のノイズ入れたくなかった、と切に。

    尾形退場の310話までがあまりに凄まじかったせいか、休載挟んでの311、312話は物語はがっつり動いてるのになんだか静かに感じてました。が、313話…外部ノイズも吹っ飛ぶ…ラストバトルに、(漫画の華ともいえる)擬音の書き文字が一切無い、それでいて全部の音が画面から聞こえてくるよう、いや完全に聞こえました。圧倒的…!
    兼定が、託された杉元に留まらず手から手へ渡っちゃってて、やはり主人は土方さんじゃなきゃイヤなのか?と思ったり、でも助かるとしたら、潜っていった白石が水中で光る柄を見つけてエクスカリバーみたいに引っこ抜く(一応「王」だし)?とか。人工呼吸でも何でもして(ボウタロ戦で未遂の…そこ回収しなくてもいいけど)とにかく杉元に生きてほしいです。頼むシライシ。
    ラストは、できたら数年飛ぶとか無しに、この時制の中での最終回になってほしいと思ってます。
    雑誌では本筋だけをズドンと通して、単行本加筆で枝葉もたっぷり付ける、ということかと思いますが、それにしてもあと1回って、何回?と何度でも思う^^;。いやもう明後日なんですね。
    キャラたちの躍動と表情が美しく凛々しく楽しく、まだまだ見ていたかった。
    特に、アシリパさんと尾形は見ても見ても見足りなかったな、と最終回前にして思ってます。
    こんな面白い作品のラストをリアタイで迎えられることも、間違いなく幸運ですよね。木曜を待ちます。

    • しゃかりき より:

      いつもコメントありがとうございます。

      実写化、ほとんど歓迎されてなくて乾いた笑いしかでません……。キャスト発表その他を待ってから文句を言おうかと思います。

      作品後半は本当に白石に助けられることばかりだったなあと思いますね。作中人物も読者も。
      この人は生きて記憶し続けるという圧倒的な信頼。鯉登少尉にも言えることですが、死のにおいがしないんですよね。
      白石が助けてくれると信じています。

      アシリパさんと尾形もそうですが、本当に終わるのか?と思うくらいいろいろ足りないですよ!!
      もう「蛇足だ」と文句言われるくらいがちょうどいいじゃないですか。

      最終回が終わったらどうしましょうね。
      とりあえず落ち着いて今まで放置していた単行本の感想でも書こうかと思ってますけど、それが終わると本当にすることがないので笑

  3. まえがみ猫 より:

    追コメで失礼します(ジタバタが止まらない)
    アイヌの為に金塊が使われたなら、たぶん私達のいる現在とはちがう世界線の未来になるはず、ということで、ジャンル闇鍋に最後「SF」が加わって、金カムは歴史改変SFで終わる?
    と土方さん退場まで、割と本気で思ってました…^^;
    でももう、先のことは後でいいです(時制ぐちゃぐちゃ)明日、自分の魂抜けないよう縫っとかないと。
    あと、単行本ごとの感想も続き読みたいです、ぜひ!
    加筆しても残り2冊で、ほんとに入る?とまだ思いますが。気を確かに明日を迎えます(自信ない)