ゴールデンカムイ192話を読みました。まさかまだ宇佐美の左右の玉ネタを引きずるとは……。「君の名は。」ファンに怒られる。
宇佐美、すごいプラプラしてたね。勢いよく立ち上がったんでしょう。
真面目に噂の話をしてからの「僕は忙しいんだッ」の落差がすごい。なんか宇佐美にはエドガイくん的なものを感じます。
今回またまた新キャラが登場しました。実際に下駄の音を聞いたという有古一等卒。でこっぱちに尾形のあごの縫い目みたいなのがある人。なんとなく大村益次郎に似てるな。眉毛かな。
ゴールデンカムイのお決まりどおりこの有古一等卒の股間も若干見えているんですが、あれは影?影だよね?すぐそばに台詞もあって、吹き出しで隠せるはずなのにしないのが野田スタイルですね。扉絵の二階堂もお目見えしておりました。
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前回の感想はこちら↓
有古一等卒が見た「妙な柄の服」
下駄の音がしたのに雪に残った足跡は下駄の形ではなかった
これを妙だと感じた有古さん。どうやら気になったのはそれだけでなく、「妙な柄の服」を着ていた。有古さん回想コマでのそれは刺青人皮です。やっぱりトニアンジ!
これに対して二階堂が痛烈な一言をぶちかまします。
「あんたら戦争終わってからずっとここでのんびりしてたからボケたんだ」
二階堂、薬を断ったの?めちゃくちゃ普通じゃん……。宇佐美のせいで余計まともに見えるよ。二階堂、杉元にもがれた右手を上げているのも気になる。
有古さんはアイヌだそうで。ひとりアイヌの男が消えたらアイヌが補填されましたね。そういえば先週だったか、ヤンジャンアプリのコメント欄で「○○○○がデカイ人がクランクアップして○ん○んがデカい人がクランクインした」という秀逸なコメントがありました。腹がよじれるほど笑った。キロランケ殉職回ではめちゃめちゃ泣いたのに、その後2週連続でボケ倒されて感情をどうしたらいいかわかりません。
按摩
温泉から上がって、やっと菊田さんが服を着ましたよ。それにしても菊田さんのおでこの線はなんなの?しわ?
その服を着た菊田さん、按摩さんにマッサージされていたのですが、それ今渦中の人ですよ……!ねえ!トニアンジだから!!
「按摩さん知らない?」
って知ってる知ってる。超知ってる。目が据わってるよお……。トニアンジは土方さんと連絡とってんのかしら。土方さんもしばらく出てこないけど、蚕で瀕死だったものね。
さて、ここからしばらく第七師団のターンなのかと思ったら樺太へ。
まだ起きない尾形の目的とは
亜港近くのニヴフ民族の集落で休む一行。
子どもたちは地元の子どもと異文化交流して和気あいあい。
「わたしたちはちょっと違ってちょっと似ている」
というアシリパさんの言葉、この旅で得るものがいろいろあったようだし、今後に響いてきそうなテーマっぽい。
一方、先遣隊と尾形。
尾形は相変わらず横たわったまま。起きているかどうかもよくわかりません。また勇作さんの悪夢見てんのかな……絶対見てるよなあ。結局尾形はアシリパさんをけしかけても勇作さんの幻影に勝つことはできなかったわけだし。スッキリさわやかな夢見ではないでしょう。
尾形がこんなふうに寝ているので、いまだにキロランケと手を組んでいた理由がわかりません。「少数民族の独立に共感するとは思えない」という谷垣の意見、読者全員同意でしょう。かといって「純粋に金塊が欲しいだけ」という感じでもなさそうなんだよなあ。
杉元はあの光のない目で「そうであってほしいね」という。気兼ねなく尾形にとどめを刺せるから。2週にわたって尾形を負ぶっていた杉元ですが、根は深そうですね。ドスンと尾形を落としたシーン、雑に扱っててすきだった。
スヴェトラーナを気にかける月島軍曹
重傷で寝込みながらもスヴェトラーナさんを気にかけていた軍曹。まあロシア語がわかるのは月島さんだけですしね。
島から出ていきたい気持ちもわかるが、心配する両親の気持ちもわかるという軍曹。ハジメちゃんも島出身だもんなあ。佐渡なんて樺太よりも狭く、荒くれものだった月島さんにとっては生きにくい土地だったでしょうし。気持ちは痛いほどわかるんだと思う。
そこで、軍曹はスヴェトラーナさんに岩息と一緒に大陸に渡れ、その前に両親に手紙を書くようにと提案します。
両親の気持ちがわかるといった軍曹の気持ち。
「生きていることさえわかれば真っ暗な底からは抜け出せる」
いご草ちゃんですね……。真っ暗な底から「は」という表現が気になる。あの日、遺髪だと渡された髪を海に捨てたあの日、軍曹は真っ暗な底から「は」抜け出せたのでしょう。ただ、いまだに暗闇にあるんじゃないかな。
スヴェトラーナと岩息、なんかやらかすらしい
その後のスヴェトラーナさんと岩息、大陸で大冒険を繰り広げるらしい。どういうこと?(笑)岩息のモデルと何か関係があるんだろうか。
スヴェトラーナさん、別れ際に「ソフィアにあこがれてる」的なことを言っていたので、ソフィアを目指した結果がそれなのか。たしかに強くなってそう。
杉元のウソと契約更新
杉元とアシリパさんは、落ち着いて今後のことをゆっくり話し合います。「おばあちゃんに元気な姿を見せなきゃ」と言う杉元に、「鶴見中尉は許さないのでは」と言うアシリパさん。
確かに、鶴見中尉には今後も利用されそうですね。
ところでアシリパさん、暗号の鍵がわかったことを杉元に伝えたんだろうか?今も知ってるのは尾形だけ?キロランケが死にゆく間際、全員の前で伝えたとはいえ耳元で囁くように話していたし、全員が把握していたかどうかには疑問が残ります。
これ、アシリパさんがあえて黙ってるんだとしたらなんかありそう。杉元にも言わないのならなおさら。
「あのときアチャから何か聞いたか?」
と尋ねるアシリパさんに、杉元は「いや何も」と返します。なんかねえ、こうやって腹を割って話し合えないようになっては、そろそろ二人の関係も変わってしまうんじゃないかと心配になってしまいます。
ウソはよくないぞ杉元。
山に潜伏して戦えるように、アイヌを導く存在になるように育てたと言ったウイルク。なぜそれをそのまま伝えないのか。アチャを慕っていたアシリパさんがその思いを知れば、父の願いに応えようとするんじゃないかと思った?
杉元はとにかく、金塊争奪戦からアシリパさんを遠ざけたい。
鶴見中尉に刺青人皮を取られた今、金塊に最も近い鶴見中尉に従わざるを得ない。杉元には金塊を手に入れなければならない理由がありますから。だから「まずは金塊を見つけてやるさ」と目的に変更はないことをアシリパさんに伝えています。
アシリパさんのほうでは、キロランケが亡くなったことで「なぜアチャが殺されたのか」がわからなくなったことがあり、真相究明のために引き続き金塊を追う必要がある。
ふたりの目指す方向が同じだと再確認し、
「相棒の契約更新だ」
と決意を新たにします。
しかし、杉元の本当の目的ってもはや梅ちゃんの目を直すことではなくなってない?
最終ページ、杉元のモノローグはこうです。
「金塊を見つけてすべて終わらせる」
「アシリパさんをこの金塊争奪戦から解放するんだ」
目の手術のためのお金なんて、今まで集めた人皮の報酬として鶴見中尉に請求すればもらえるんじゃない?たぶんもらえるよ?土方さんに掛け合ってももらえるよ?
それでもそうしないのは、アシリパさんがいるからでしょう。だからもう杉元の中心にあるのはアシリパさんなんじゃないか。以前にもましてそう思います。
ただ、杉元がアシリパさんのために、と行動すること。それはアシリパさんのためにはならないかもしれないよ。杉元はウソをついたから。本当の目的はなにか、一番望むものはなにか。よく話し合って。そうじゃなければどこかで亀裂ができる。
「じゃあまだ道は同じだな私たち…」
と確認し合ったけど、本当に「同じ」?「まだ」という言葉も気になります。杉元のエゴで突っ走らなければいいと思いますが。
「わたしたちはちょっと違ってちょっと似ている」
民族間に違いがあるように、人間が違えば同じほうを向いてるつもりでもそうじゃないこともある。そこに杉元が気が付くかどうか。
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