漫画『ちはやふる』41巻【ネタバレ感想】|40巻分築き上げた「仲間」といっしょにクイーン戦へ

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引用元:講談社コミックプラス(http://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000320852)
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『ちはやふる』ももう41巻……!

最近、春から放送と言われていたアニメ3期が10月からに延期となり、なんでかと思っていたらどうやら原作が完結するのを待つためのようで。

ということはあと2、3巻で終わる?放送中に完結するかもしれないから、4、5巻かも?

百人一首を扱う漫画だから100巻まで続けばいいのに。ちはやふるももう何年?私が高校生のころからあるから、もう10年近くでしょうか。いざ終わるとなるとさびしい。

アニメ2期はなぜか私の住む地域ではリアルタイムで放送されなかったので、3期こそちゃんと放送してくれよ……!

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ユーチューバー詩暢ちゃん

ここしばらくの間、かるたしか才能のない詩暢ちゃんが今後どうやって生きていくかというテーマが続いていました。

パン屋でバイトしてもすぐ首になり、お嬢様で少々(だいぶ)変わり者の詩暢ちゃんには会社員になって自立する道は考えにくい。ということで、祖母から示されて気づいたのが「かるたで食べていく」という道でしたね。

競技かるたはプロがない

似たような伝統的なゲーム、将棋や囲碁にはプロがあります。最近eスポーツですらお金になるというのに、競技かるたはアマチュアしかない。公式試合もすべてがボランティアによって賄われ、各地にあるかるた会も月謝をもらって運営しているわけではない。

当たり前のようにここまできたけど、これってかなり特異なことじゃないですか?スポーツ、文化、いろいろ子どもの習い事はあるけど、全部教える人はお金をもらって職業にしている。でもかるたはそうじゃない。

クイーンになったって一銭のお金にもならないんですから、それでここまで続いてるのって奇跡に近いですよね。

以前、映画完結編の感想を書きましたが、情熱がなければやってられない世界でしょう。趣味というには次元が違いすぎるし。

そういうわけで、詩暢ちゃんはかるたのプロなり、関連職業なりを産み出そうと動き始めたわけです。

その第一歩がスノー丸とのコラボ(和菓子屋をスポンサーとして資金を得て活動する)でしたが、如何せんかるたにはそれほど知名度がない。フォロワーはどれくらいいるか?インフルエンサーだったら考えないでもないけど、と言われ、次に詩暢ちゃんが始めたのがYouTubeでした。

新との対戦に負け続けてアンチに叩かれる

40巻で綿谷家に突撃した詩暢ちゃん。新と試合する様子を動画にし、京都のかるた仲間の協力で編集。まあ詩暢ちゃんにできるはずがないですしね(笑)

動画内容もけっこうおもしろそうで、実際にあったら楽しいだろうなあ。

しかし、詩暢ちゃんは立て続けに新に敗北。チャンネルは結構注目され、お嬢様学校に通う詩暢ちゃんは親を呼び出されたりしてしまいます。おまけにアンチスレまで立ち、謂われない誹謗中傷を浴びることに。弱いとかブスとか、ありがちなやつです。おまけにおばあちゃんが議員で有名なので、自宅まで特定されてしまう。

一時、これで志がぽっきりと折れそうになる詩暢ちゃん。

しかし、今まであまり役に立たなかった母が気持ちに寄り添い始めたこと、また千早が全国テレビで高飛車に宣戦布告し、インスタを始めるなど挑発(千早にそのつもりはないのですが)して再燃。対千早の感情の起伏はすごいですからね、詩暢ちゃんは。

これで動画も持ち直し、いい方向へ向かっていきます。

ところで、この漫画はどこまで描くんだろう。クイーン戦は次の巻から。クイーン戦が終わったら終了っていうのは味気ないので、もう少し先まで描くのかな?映画版では、教師になった千早が生徒と全国大会に出る(地方大会だったかも)シーンがちょっと登場したりしますが、漫画でもその後は描いてほしいですね。

かるたが職業になるのかどうか、これは「ちはやふる」でかるたが注目されている現実世界でも結構気になることですよね。

実際、学生の間は全力でかるたに取り組めても、就職したら練習をする暇さえないってことはザラのようですし。大人になってもかるたに関わるって、教師になるくらいしかほぼ選択肢はないのでは?

クイーン戦を終えた詩暢ちゃんが、また千早が、どんなふうにかるたと関わっていくのかも気になります。

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千早、詩暢ちゃんの攻略法の糸口を見つける?

動画のおかげで千早にいいこともありました。

詩暢ちゃんは音ではなく、かるたのキャラクターを重視している。つまり歌人とか、和歌の内容ですね。ここはもしかするとかなちゃんと近いのかも。

私も平安文学専攻だったので、かるたのことはよくわからないですが内容は考えてしまいます。むしろそのほうが歌は覚えやすい。

音から入った千早はそこに初めて気づいたわけです。詩暢ちゃんの札のならびは何にもとづいているのか。これで詩暢ちゃんに一歩近づいた千早。

攻略する、というのはもちろんですが、千早はこれから先も詩暢ちゃんとならんでかるたをやっていくために、友達として理解するために知ろうとしているようです。

一人で高みに、というのは千早のスタイルではない。最初からずっとそうですよね。新とかるたをするために、そして太一が増え、チームでかるたをするために。そのスタイルは今も変わらず、誰かといっしょにかるたがやりたいんです。

テレビ出演 姉・千歳との関係

ユーチューバー詩暢に対抗するかのように、千早はテレビ出演。猪熊さんの夫はテレビ番組のプロデューサーらしく、そのつながりで情報番組に出演します。

ふつうに「クイーン目指したいです!」くらいにとどめておけばいいものを、なんと

「私若宮さんに負ける気しないんですよね」

「勝つのは私です」

とか言っちゃう。ついでにTwitterとインスタも始めてしまう。

これは千早なりに考えがあって、今ユーチューバーをやってかるたに世間の注目を集めようとしている詩暢ちゃんをひとりにしないため。同じ土俵に上がって、いっしょにかるたの新時代を作っていこうよ、という意味があります。千早なりに自分の役割を考えた結果です。

正しいほうに作用したか謎ですが、結果詩暢ちゃんに火をつけることはできたのでよし!

千歳の領域に踏み込んでしまい

ただ、いいことばかりではありませんでした。

テレビ出演した千早は当然「綾瀬千歳の妹」としても紹介されたわけで、姉妹そろって注目を浴びることに。千歳が何気なくインスタに千早とのツーショットをアップすると、普段の比ではないいいね!を集めます。

千歳の事務所の社長まで「会いたい」とか言い出し、千歳としてはいい気がしない。もちろん、千早が本気で芸能活動に取り組むならそんなことはなかったんですが、かるたの宣伝のために中途半端に利用したのが気に入らなかった。

「私ががんばってるところで私じゃないあんたが注目されるのほんと迷惑」

この姉の言葉が千早に突き刺さります。

千歳のいう、中途半端にメディアに出て私の領域を荒らさないでという怒りも刺さったでしょうが、それよりも自分がまだ踏み込んでいない場に上がることがどれほど孤独かということを突き付けられました。

つまり、いま詩暢ちゃんがクイーンとして立っている場所に挑戦者として挑むこと。その場では圧倒的にクイーンが有利。そこでどう戦うのか、千早はひとりでそこに向かうことに恐怖を覚えます。

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大盤係を菫に頼む千早

クイーン戦直前になって不安に押しつぶされそうになったところへ、一緒に初詣に行こうとかるた部の後輩たちが家の前で待っていました。これは太一の入れ知恵です。千早が不安だろうと見越してるあたり、太一もまだ終わってないな……私は太一派なので、もうちょっとがんばってほしい。

さて、神社のさい銭箱の前で、「受験合格」と「クイーン位」のどっちをお願いするのか考える千早。神様に何個もお願いすることはできませんから、ひとつに絞らないといけない。

ここで千早は、かなちゃん、机くん、肉まんくん、太一それぞれを思い浮かべながら

「私たちみんな全力が出せますように」

と願います。

ものすごく千早らしい。不安に押しつぶされそうになり、「私が一番楽しくかるたしてたのはいつ?」と考えると、やっぱりかるた部で仲間とかるたしていたときだと思う。

そして、千早は菫に「大盤係をやってほしい」と頼みます。

「私たちが作ったかるた部の後輩にやってほしい」

なんか菫ちゃんかわいくなった?

菫は千早の思いを汲み取り、田丸といっしょに引き受けると快諾します。

ひとりで挑むクイーン戦だけど、やっぱり千早は仲間とそこに立ちたかったんですね。かなちゃんがやるのではと思ってましたが、受験あるし、そのへん千早も配慮したんでしょうか。というより、自分たちのあとのかるた部を引き継ぐ後輩だからやってほしいのかな。

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