ゴールデンカムイ最新話240話を読みました。
前回とんでもない扉絵で驚かされ、本誌では金カムの前にかぐや様がいい感じの回だったのに次ページがアレなので怒られてもいいレベルでしたが、今回は癒しの扉絵です。あやとりする有古と谷垣。たしかに仲良くなりそうなふたりです。
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前回の感想はこちら↓
有古と接触する菊田特務曹長
ゴールデンカムイ 21 (ヤングジャンプコミックス)
札幌の事件現場にいた有古は、後ろ姿だけで菊田さんにバレてしまいました。ちょっとあれには愛を感じますね。どんだけ有古好きなんだ。
二重スパイをやっている有古は今回の件を鶴見中尉に報告していなかったようで、それで焦っていたのか。有古が変装しているように、土方陣営のほかの面々も変装してそこらに散らばってますから、今菊田さんに接触されると困りますよね。
そもそも有古は鶴見中尉からも土方からも疑われていて、宙ぶらりんな立場です。家族をとられて脅されていてはどうにもできないんですが。
菊田さんもそういう立ち位置をわかってか、それなら自分につけ、と提案します。
やっぱり菊田さんは中央政府のスパイだったようです。鶴見中尉が中央から目を付けられているのは周知の事実。菊田さんは、中尉が金塊を見つけ次第、彼を消すように命じられているとのこと。
菊田さんは誰も味方がいない有古に向かって「お前を信じているのは俺だけだ」と諭すように言い聞かせます。アイヌの父親のことも、人質にとられた家族のことも忘れろ、と。
つまり、お前を信じる俺だけを信じろってことですよね。有古は二重スパイで苦境に立たされ、また菊田さんも中央のスパイとして鶴見陣営にたったひとり(かどうかはわかりませんが)。立場は違えど、味方がいないという点では互いに共通しています。戦地では二人で死線をくぐり生き延びた戦友です。菊田さん自身、有古ならすべてを打ち明けてもいい、信じられる相手だと思ったのではないでしょうか。味方にするなら有古しかいないと。
親孝行
有古以外の変装メンバーを紹介しましょう。
夏太郎は新聞売子、土方さんは金魚売り、チンポ先生とトニは虚無僧、門倉部長は高野行人。そして尾形は親孝行です。
親孝行ってなんやねんという感じですが、息子が父親を負ぶったようにみえる人形を使った芸です。これちょっとひっかかるのが、実際たしかに江戸時代ごろこういう芸が流行ったそうなのですが、それは子が親の人形(または赤の他人の老人)を背負うというもの。「親孝行でござい」とか言いながら銭を稼いで歩いたのだとか。大道芸の一種で、人形または赤の他人の老人と一緒に「親孝行」的な芝居をちょっとやって、それでお金をもらったそうです。よくまあそんなもんに銭を出そうという人がいるなあと思いますが……。
尾形は珍妙なことに、老いた親の人形を背負うのではなく、自分が老いた親役で、子の方が人形なのですよ。で、尾形の変装はどう見ても親父そのもの。花沢幸次郎中将ですよ。あごひげは尾形仕様だけど。息子役の人形は多分尾形本人の顔なんでしょうね。勇作さんの顔がいまだ出てきてないので断言はできませんが、これは勇作さんじゃない。
一体誰の発案で親孝行の芸をやることになったのか……。土方?まさか自分からやるとか言ってないよね?
これで抑揚もなく「親孝行の息子です ご報謝願います」などと言って芸をやってるんだから、ちょっとゾッとしてしまう。尾形に「親孝行」という概念はあるんだろうか。殺鼠剤を母親に食わせたのは果たして親孝行だったか。
勇作さんを殺すことで「自分にも祝福された道があったのか」を知ろうとした尾形のこと。祝福された弟に成り代わってそれを確認しようとしたように、父親に扮して感じることが何かあるんだろうか。
いやしかしこれをやらせたのが土方さんだとすると、一体なんてことさせるんだよと……。
札幌で何かある
土方陣営の情報屋的ポジション、石川啄木。相変わらずのクソ野郎ですが、一連の事件がジャック・ザ・リッパーを模倣したものだと気づいたようです。事件そのものは連続性があるとはいえ特別珍しい事件ではありませんが、犯行の周期まで模倣しているらしいということがわかったのです。切り裂きジャックの犯行とされる事件は5件。最後の1件は前の事件の40日後に行われ、切り裂きジャックは捕まることなく姿を消してしまった。とすると、札幌の犯人も40日以内に捕まえられなければそのまま姿をくらましてしまう可能性が高いのです。前回菊田さんがひるまなければあるいは……いや酷なことは言うまい。
さて、啄木がもうひとつ気になる事件として挙げた別のもの。子どもがあちこちで行方不明になっている事件です。
この事件について、別の場所にいる杉元たちも注目していました。
杉元一行、山本理髪店の前にいるということは誰か髪切ったの?ボウタロサン?それにしても山本理髪店の主人はいつも表に出てるね。
「子供の誘拐」で房太郎はピンときたようです。上エ地圭二という、何人もの子供を誘拐して殺した殺人鬼で、顔にいたずら書きみたいな刺青がある男だそう。この男も刺青の囚人のひとりです。まんまあの時の飴売りですね。
この行方不明事件は、旭川→歌志内→岩三沢→江別と、ちょっとずつ札幌に近づいています。
このまま3つの陣営が札幌に集結してドンパチ?
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