ゴールデンカムイ最新話223話を読みました。
タイトルのとおり、久しぶりの二階堂の登場です。が、話の本筋にはあまり関係なく……。元気そうでよかった。これできっとまた元気に杉元を追いかけるでしょう。
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前回の感想はこちら↓
家永の使い道
薬づけになっていた二階堂、久しぶりの登場で、しゃきしゃき動きます。有坂閣下殿がくれた新しい薬のおかげで元気になったと言っていますが、おわかりのとおり危ないやつです。メタ○フェタミン(一応伏字にしておきます)。気になった方は調べてみてください。まあ、別名ヒ○ポ○と言えばおわかりでしょう……。ね。
挨拶を受ける鯉登少尉と月島軍曹。軍曹は尿瓶を持っています。それは……坊っちゃんの尿取るの?
現在、鶴見陣営に属している家永は本来土方陣営でしたが、医者として重宝されているので無事にやっています。鶴見中尉がその気になれば家永を使って土方陣営の拠点を突き止めることは造作もないことでしょう。
当然そのことは尾形も気づいています。
今はかつて家永も滞在した場所で過ごしていますが、鶴見中尉なら家永が知っているすべての滞在先をたどってでも見つけ出すだろう、と。
土方さんは尾形の意見を聞き入れ、拠点を寺へ移します。
右目を失った尾形
どこに属していても、食材をとってくるのが尾形のひとつの役目でした。
今回もいつもどおり狩りに出てマガモを狙いますが、狙いは外れて弾が当たりません。
過去、188話の描写に気になるものがありました。流氷から落ちていく銃。
利き目の右目を失った尾形は、もう元のスナイパーには戻れないのかもしれない、と予想しましたが、なんだか本当にそういう感じになってきてしまいましたね……。
左目でも訓練すればそれなりにはなるのでしょうが、やっぱり長年右目を利き目にしていたら一朝一夕ではどうにもならないものなんでしょうか。
マガモを逃した尾形は、オオハクチョウを手に寺へ戻ります。
ものすごい勝ち誇ったファラオみたいな顔してるけど、胸中はどんなだろうね。このあと、キラウシが追い打ちをかけるように、今の時期の白鳥は太ってて飛べないから、鉄砲を使わなくても簡単に捕まえられると言います。
それ、キラウシが説明してくれる前にちょっと考えたよ。だってデカいし。でも、これだけ図体がデカい鳥で、しかも飛べないときたら。鈍くて大きな的だからこれを狙ったんだろうな、と思ったよ。
尾形のプライドからして、素手で捕まえられそうなものでも一応撃った痕跡は残すんじゃないかなあと思ったのですが、結局どっちの方法で捕まえたんでしょう。素手で捕まえたんだとしたらなんか切ない。いよいよ銃を手放す方向に向かっていそうで。
でも尾形にとっていいほうに働くのはどっちなんだろう。今回だって、別に「食料取ってこい」なんてきっと誰も頼んでないはずですよ。それでもまだ鳥を撃ちに行ってしまうのは……。なんだろうな。「役割がなければならない」と感じているのか、単純に獲物を持って帰って喜ばれたいだけか。
尾形母は尾形が鴨を獲ってきても見向きもしなかったことを思うと、こうやって喜んで鍋にしてくれる様子は見ていて嬉しいし切ない。今まで、軍でもどこでも銃の腕で居場所を得ていたのに、今それを失いかけていて。それでもこんなふうに受け入れられる。こうやってちょっとずつ、獲物なんて持って帰らなくても、役目なんてなくても居場所はあると思えるようになるといいのに。
有古と尾形
前回から土方陣営のターンでしたが、有古が出てこないなあと思っていました。今回やっと出てきました。
寺で体育座りしていた有古は、尾形が現れたことに驚きます。多分長く療養していたため、尾形が造反したことを知らなかったんでしょうね。
尾形は「有古お前もか…」と表面上は「お前が鶴見中尉たちを裏切るなんて……」みたいなことを言っていますが、勘ぐってそうっていうか気づいてそう。有古の気持ちは限りなく裏切りに傾いていますが、今はスパイですからね。
白鳥を食べると将来白髪になる
キラウシ曰く、白鳥(レタッチリ/「リ」は小文字)を食べると将来白髪になると言われているそうです。だから子どもは食べさせてもらえなくて、自分も食べたことがないと。
だったら土方さんたちしか食べられない、と夏太郎。門倉部長も残念がりますが、両サイドが白髪なのは周知の事実です。トニも「オレも白髪ヤダからやめとくわ」と言います。目が見えなくなったのは若いころだったのか、自分の頭がすでに真っ白なことを知らなかったんですね。
黒髪連中、食べられない、残念だ、と言いつつ、結局ジジイたちが食べた後「どうせ方便だ」といって全員で白鳥鍋を食べつくしてしまいました。
「誰にでも平等に死は訪れる」
野田サトル「ゴールデンカムイ」223話/集英社より
「どうせ逃げ切れんのならビクビクと待つより美味いものを食って楽しむ」
土方さんいいこと言う。
尾形はこの言葉に「ハッ」と笑いますが、どう受け取ったんでしょう。
そもそもこの白鳥で白髪になる話はどういう意味があるんだろう。白鳥っていっても何も思い浮かびません……サン=サーンスの「動物の謝肉祭」の「白鳥」くらいしか。全然関係ないだろうな。あの曲切なくて好きだけど。
朝、鍋が空になっているのを見た永倉さんは「食い意地がはっとる」と笑いますが、連中は「白鳥を食べたら白髪になるってことは、それが本当ならハゲ頭にはならないことだと思って」とハゲの前で笑うのでした。アハハウフフ……
ひどい。トンチか。
白鳥を食べたら白髪になるというアイヌの話は、狂言の「附子(ぶす)」みたいだ、というシーンがあります。
主人が「毒だから触るな」と言ったものが本当は砂糖で、子どもたちはこっそり食べつくしてしまった、という話。この附子の原型は仏教説話の 『沙石集』にあるんですよね。他にも似たような説話はいろいろとあります。
ちょうど寺に滞在してるからこういうネタを持ってきたのかな?坊主っぽいジジイ(永倉さん)もいるし。
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