【本誌ネタバレ】ゴールデンカムイ186話「忘れ物」感想|尾形はなぜすぐバレる嘘をつく?

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2週空いて本誌合併号!186話です。

185話について書いておいてもう止めるのもなんなので、これからは毎回書くことにしました。今回もネタバレだらけです。

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前回の感想はこちら↓

ゴールデンカムイ185話「再会」【盛大ネタバレ】感想と考察|スピード感は『ダンケルク』のように
基本は単行本のレビューしかしないようにしているんですが、本誌185話「再会」を夜中に読んで、しゃべらずにはいられませんでした。 もう今週号のタイトルからしてネタバレのようなものですが、再会できてよかった……! 本誌のネタバレしかありませんの...
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追い込まれた尾形

前回、吹雪の向こうに杉元の存在を感じた尾形。もうそのまま撃つか、アシリパへのゆすりの材料にでもするのかと思いましたが、今回も焦らす!!!

杉元は吹雪のおかげで助かりましたね。「アイツに近づけるのは今しかねえ この雪と風があるうちに…!!」と言ってるので、狙われていることは感じてるんでしょうね。一方、尾形のほうでも「はやく聞き出さないと…奴に追いつかれる」とものすごく焦ってるので、お互いすぐそこにいることを感じてる。ずっと以心伝心してるの?

杉元と白石は流氷が流されてピンチ!ですが、この二人がここで死ぬことはまずないので放っておきましょう。

尾形はどんな行動に出るのかなーと思っていましたが、相変わらず予想を超えていく男ですね。ますますひどい。

あろうことか、「網走監獄で杉元とウイルクが撃たれたとき、キロランケがどこかに合図してたよ~」なんてうそぶいて。前回、キロランケから離れたところで秘密を聞き出そうとする尾形に不信感たっぷりだったアシリパさん。それを挽回しようと必死なんですね。すべての悪事をキロランケに押し付けようとしている。

誰かに狙撃させた」って、どの口が言う~???

何でそれを今まで黙ってたのかというアシリパさんに、尾形は「お前が暗号を思い出すにはキロランケの協力が必要だと思ったから様子をうかがってた」と。これ以上キロランケと組んでたら、暗号を解く鍵を聞き出したら消されるかも~なんて言ってるけど、そんなことすんのどう考えてもお前だろう……。

杉元がすぐそばまで迫っていて相当焦ってるからこんなすぐバレるような嘘をつくのか、それとも何かこの嘘を完成させる算段があるのか、よくもまあいけしゃあしゃあと。

キロランケの「忘れ物」

杉元と尾形がドンパチやらかす前に、先に谷垣とキロランケが再会してしまいました。

先遣隊として樺太に入ってからというもの、谷垣って少女団のお荷物ゲンジロちゃんだし、「ブヒイッ…!」だし、ヒロインポジションでしたよね?

そのゲンジロちゃん、そういえば熱い男でした。すぐ背後にキロランケを視認するやいなや頭から突進。阿仁マタギは熱い。「お前…」とか「よくも…」とかありがちな台詞を吐かせようと思えばできたでしょうが、それをしないのがいいですね。無言で突っ込んで怒りのままに殴る。キロランケも怒りで殴り返す。

ここのシーン、複雑なのが、細かいカットが続くところです。

マキリ(※コメントでご指摘いただいて、マキリじゃなくタシロのようです。酷い見落としでした!)に手をかけるシーン→谷垣→インカラマッの顔→引きでキロランケ→腹を刺されたキロランケ

となるんですが、どういう過程で刺されたのか、どっちが何を思って刺したのか、ちょっとわかりにくい。実際、最初にタシロに手をかけたのはキロランケでした。服装からわかります。これはインカラマッを刺したマキリではなく、新しいものです。

この直前に谷垣は氷の塊で頭をぶん殴られているので、続く谷垣の顔のカットはちょっと意識がもうろうとしてるところでしょうね。この瞬間に谷垣がマキリに手をかけるのはちょっと考えにくい。

ただその後にキロランケは谷垣に刺されていますインカラマッを刺したのと同じマキリで。

「網走監獄での「忘れ物だ」 返しに来たぞ」

って。どんな第一声?粋ですねえ。

だってそのつもりで持ってきたんだもんね。借りを返すために。

細かいカットが続いたシーンにあったインカラマッのカット。あれはどちらが思い浮かべたものなんでしょう。死にそうな瞬間に谷垣が思い浮かべたのかもしれないし、インカラマッを刺した状況を思い出したキロランケが思い浮かべたのかもしれない。もしかすると両方かもしれません。お互いがあのときのインカラマッを想起してしまう状況です。

キロランケは一瞬ためらったのかもしれない。インカラマッを刺したときだって脅すだけのつもりだったようだし、ここで谷垣を殺す意思はなさそう。そのためらいが隙を生んで、刺されてしまった。

キロランケって尾形と違って、「情はある人」なんですよね。非情にならなければいけない瞬間はあっても、人への情は持ち合わせてる。そこが憎めないところですよね。

ところで、Twitterでも「キロちゃんこれ肝臓やられてない?」と騒がれてましたが、どうなんでしょう。肝臓刺されたら血が足りなくなって死ぬぞ?

今回はここで終わってるのでどうなるかわかりませんが、もしここでキロランケが死んだとしたら喜ぶのは尾形ですよ。網走監獄でキロランケが合図を送ったのは尾形で、狙撃したのも尾形だと証明できる人がいなくなるわけですから。それでアシリパさんが尾形を信じるかどうか怪しいところですが。

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尾形の嘘はキロランケの死で本当になる?

もっと言えば、尾形はキロランケを消すことも視野に入れているでしょうね。アシリパさんにあんな嘘までついちゃって、もう後には引けないから。谷垣の一撃でキロランケが死んでしまったとしたら自分が手を下すまでもなく邪魔な人間が消えるわけですが、もし助かったとしても今度は尾形が自分で消すだけ。

そうすれば嘘は完成されます。

ただこれは、想定していたとしても行動に移す時間はなさそうですね。杉元はすぐそこまで迫ってるし。

殺伐とした中での癒し鯉登少尉

癒しというか、この人も容赦なく敵の脳天をついて頭蓋骨パカーン!ってやっちゃってるのでえぐいですけど。容赦ねえな示現流は。

敵を滅多打ちにしてすぐ「あれっ?月島は?月島は?」となるあたり、子どもっぽい。1ページの中で6回も「月島」って読んでますからね。ママがいないってね。谷垣も真顔だよ。

月島軍曹のほうは、前回からの流れでスヴェトラーナとやりとり中です。

おとのしんくんはやっと月島を見つけるんですけど、「むうッ!?その女誰だ?」って(笑)燈台の夫婦の話は鯉登少尉も聞いてたはずなのに、「なんの話だ!?そんな女は放おっておけ!!」ってね。そういうとこだよ。

杉元・白石コンビのシーンを除いては唯一笑えるシーンでした。

尾形のことは好きだが応援はしない

尾形って杉元に次ぐ人気ですよね。私も好きだけど(軍曹ほどじゃない)、応援する気にはなれない。アシリパさんが尾形を信用するなんてないと思ってるし、信用しちゃだめ!とも思ってる。絶対暗号の手がかりなんて教えちゃだめだよ!と思う。

大体の人がそうなんじゃないかなあ。尾形のことは好きだけど、こいつに利があってはならん、と思ってる。

随分前に「俺に祝福される道はあったのか~」的なことを言ってましたね。

私は尾形がいつかは祝福されればいいと思って…るの、か?わからないけど、とりあえず幸せになってほしいとは思ってはいない。本人がそうなろうという生き方をしてないし。

ただ、このまま死んでほしいとも思ってない。突然死なれたら困るよ……。だから毎回本誌はドキドキです。

生きて…!

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コメント

  1. ゆり より:

    キロランケが抜刀しようと手に掛けたのは、タシロ(山刀)かなと思いました。
    キロランケニシパは鞘がモフモフの刀身も刃も大き目のタシロをいつも身体の左側に携帯してますから、今回抜こうとしたのはタシロではないかと思いました!!

    描写筆者様の仰る通り、新しいマキリでしたらごめんなさい。

    • しゃかりき より:

      コメントありがとうございます!
      あ〜、なるほど!タシロ!
      確かに「いつ新調したんだろ…」と思いながら書いてました。マキリが頭を占めすぎておりました…
      今読み返してみたんですがそうですね!ご指摘ありがとうございます。