ゴールデンカムイ220話「毛皮」【本誌ネタバレ感想】平太師匠の脳内で……

ゴールデンカムイ 最新話ネタバレ感想 エンタメ
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ゴールデンカムイ最新話220話を読みました。

ここ数話、奇妙な出来事が続いていて本当に気持ち悪かったのですが、ようやく謎が明かされました。明かされてなお気持ち悪い……!!

ちょっとエドガイくんのことを思い出しましたが、あれとどっちがヤバいかっていうとこっちかなあ……

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わからないことをカムイのせいにしない

ヒグマがいるという平太の言葉を唯一疑っていたアシリパさん。杉元はシロクマをきちんと送らなかったことに関連づけ、山の神様が怒ってるのかも……なんて言い出します。

ですが、アシリパさんは

「わからないことをカムイのせいにして考えるのをやめるのは良くないことだ」

野田サトル『ゴールデンカムイ』220話/集英社より

と断言。昔ならではの古い考え方を持つ人ならまず神とか祟りのせいにしてしまいそうなところですが、アシリパさんの考え方は極めて現実的です。証言に沿って証拠を探しても見つからない。足跡はないし、ヒグマが近くにいたら様子が変わるはずの動物もいつも通り。

そこから冷静に導き出した答えが、ヒグマなんて最初からいないということだったのでしょう。とはいえ、それがはっきりとわかるまでは端から決めつけたりせず証拠探しに努めるのがすごいですね。

惨劇の追体験?

行動を別にしていた平太は、雪のなかに埋もれた仲間たちを発見します。「親父、三郎」と呼んでいるところから、もともと彼らは親兄弟、そしてノリ子は兄嫁?だったのでしょうか。

父と三郎の無残な姿を見ておののき、走り出した平太はどこからか聞こえてくる念仏に気づきます。今度は、ヒグマに食われている最中の嵩でした。意識はあり念仏を唱えてはいるものの、腹から食われている。ヒグマはわずかに意識があるその頭さえ踏みつぶし、満足したのか立ち去っていきます。

そしてその近くの木に隠れて息を殺していたのがノリ子でした。平太がノリ子に声をかけるとノリ子は恐ろしさやら嘆きやらで抱き着いてくるのですが、なぜかそこでノリ子に口づける平太……(なぜだ。危機をすり抜けたあとにキスするのは洋画の十八番だぞ)

しかしそのノリ子さえも、巨大なヒグマの爪に頭をえぐられてしまうのです。

と、ここまでの出来事は実は平太の脳内劇場。

引き続き恐ろしさで走り続ける平太は、探しにやってきた杉元にぶつかります。「次は自分が食われる」「はやく逃げないと」と叫ぶ平太。でもヒグマはどこにもいません。

杉元は守ってやるからヒグマがどこにいたか教えてくれ、というのですが、平太は不可能だというのです。自分は必ずあいつに食われるから、できるだけ離れてください、と。

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ヴァシリが描いたもの

親父も三郎も嵩にいもノリ子姉ちゃんもみんな食われてしまった、と嘆く平太。自分がウェンカムイを連れてきてしまったからだと。

さて、ここでようやく読者たちの見ている内容と杉元たちが見ているものが同じなのかどうかがわかりました。やっぱり杉元たちには平太以外の人物は見えていなかったのです。

「さっきから誰の話をしてるんだ?」という杉元の台詞で読者に種明かしされたところで、ここで極めつけがヴァシリが描いたあのノリ子の絵ですね。

平太を探すために杉元たちと別れた白石はヴァシリと合流するのですが、彼はまだ夢中になってガリガリ描いていました。

それがねえ……上半身裸でポーズをとる平太なのです。(今まで数々の登場人物がカメラ目線で裸になってきたけど、君の裸が見開き3/4でドーンと現れるとは想像していなかったし、求めてもいなかった。ごめん。エンガチョ)

そして、彼も刺青の囚人だったことが判明。

ここから今までの平太が見ていたもの(読者が見せられていたもの)がすべて平太の脳内だけで起こっていた出来事だということが明かされていくのですが、全員の目が平太のあの目なのでマジこわい。どろろの鯖目さまかよ(いや鯖目さまの方がまだかわいい)

誘惑するみたいに裸になって「あたしのからだ…好き?」なんて聞いてる顔が平太なんですよ。ホラー以外の何物でもない。おそらく、ヴァシリにちょっかいをかけて罠にはめて殺そうとしたのも平太自身ですね。

ヴァシリは平太に呼ばれてテントの中に入って、上半身裸のあの刺青姿を見せられて夢中で描いてたんだね……刺青が気になったんでしょうか。描いた動機がまだよくわかりません。

ヒグマの毛皮

アシリパさんは平太が持っていたヒグマの毛皮について指摘します。唐草模様の風呂敷に包まれた毛皮。唐草模様、そう、ノリ子(実は平太)が「捨てたはずなのに」と怯えていたあの唐草模様の荷物です。ヒグマの毛皮だったんですね。

この毛皮が、何度捨てても川に流しても焼いても戻ってくるというのです。どう見ても平太が大事に大事に持ち歩いているようにしか見えないのですが……。

アシリパさんは、杉元と白石が見たヒグマもこの毛皮だったのでは?と言います。確か「平太自身がヒグマ」説もちょっと考えていましたが、それも当たりでした。

平太は家族を目の前で食われた恐怖から憑りつかれたのか、精神が飲み込まれてしまったのでしょうか。平太のいうウェンカムイは彼の中だけに存在するもので、そしてもう彼自身がウェンカムイになってしまった。

220話の最後は、毛皮にくるまってヒグマのような声を出し、杉元に襲い掛かる平太の姿でした。

やっぱりここ数話多くの読者が考えたように、平太以外誰も存在していなかったし、熊も平太の幻覚だったし、平太自身がヒグマだった。

こわいな……この後彼は刺青引っぺがされるのかな。

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