映画『キリング・ミー・ソフトリー』あらすじ・レビュー

キリング・ミー・ソフトリー レビュー 感想 ネタバレ 考察 エンタメ
引用元:Yahoo!映画
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『キリング・ミー・ソフトリー』は、2002年に公開されたサスペンス/ラブロマンス映画です。

『恋におちたシェイクスピア』のジョセフ・ファインズと、『ブギーナイツ』のヘザー・グラハム主演の映画で、公開時はR18指定でかなり激しいセックスシーンもありました。今はR15できわどいシーンが削られた版が出ているので、一般的にはそちらのほうが主流なのかもしれません。

もう15年以上も前の映画ですが、最近観る機会があったので改めて感想をまとめてみました。

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あらすじ

アメリカ出身のアリスは、山のない平地で生まれ育ち、現在はロンドンでWebの仕事をしながら恋人のジェイクと幸せな生活を送っていた。

ある日出勤途中の交差点で知らない男の視線を感じしばらく見つめ合う。出勤してからも男のことが忘れられないアリスは会社を飛び出して彼が入っていった書店に追いかけていき、そのまま男の家で誘われるままに激しいセックスを経験する。

その日限りの関係にするつもりが、やはり男・アダムのことが忘れられないアリス。ジェイクとの関係も物足りなくなってしまった。

ジェイクと別れてアダムとの激しい恋に溺れ、勢いのままに結婚したアリス。その頃から奇妙なできごとが起こり始めるのだった。

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感想

一目ぼれした男女が一時の勢いで結婚し、お互いに相手のことを何も知らないためにすれ違いが生じていくというストーリー。アリス目線で展開するのでアリス側のことはだいたいつかめるものの、アダムについては謎が多く、サスペンス要素としては彼は「善人」か?「レイプ殺人犯」か?という謎にせまる感じの内容です。

オリジナルはR18指定で過激なのでそちらのほうが有名ですが、今回はR15版を視聴しました。最初にオリジナルを観たときよりはいささかストーリーに集中できた気がします。

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ジョセフ・ファインズの怪しさでミスリードを狙う

謎男・アダムを演じるのは『恋に落ちたシェイクスピア』主演のジョセフ・ファインズです。その映画のときも思ったのですが、この人どうも怪しい雰囲気があるんですよね……

怪しいというのは、女を虜にする怪しさ狂気的な怪しさ、いろいろです。簡単にいうと男前だけどねっとりしてる

そんなわけで、ふつうのさわやかでハンサムな俳優には務まらなかっただろう役。ジョセフ・ファインズぴったりの役ですね~。一方ヒロインのヘザー・グラハムはめちゃくちゃかわいいです。

このアダムの怪しさこそが作品のキモだと思いました。アダムは登山家であり、とある事故で複数名を救った英雄的存在でちょっとした有名人なんですが、ほかの情報がほとんどない。姉がひとりいて、恋人だった女性を山の事故で亡くしているということくらい。

この何も知らないということが悲劇の始まりでした。アダムを取材した記者を通じて彼がレイプ魔だったかも?という情報を知らされたり、しきりに鳴る無言電話に悩まされたり、あげくの果てにはアダムが昔既婚者の女性と不倫関係にあったことまで知ってしまう。

こういう情報が小出しにされてアリスはどんどん不安になっていくんです。

アダムは確かにアリスを愛して大事にしてくれているのはわかるんですが、ちょっと暴力的な面がある。ひったくりをタコ殴りにして半殺しにしたり、首絞めセックスをしたりと……。ちょっと普通ではないんですよ。

そういう性格があるからこそ、アリスは「もしかして……」と思う。

ストーリーが展開していくとわかりますが、かつて不倫関係にあった女性は失踪している(アリスは死んでいると予想)んです。で、「アダムが殺したのでは?」と思うんです。不安に駆られていろいろ探るんですが、アダムの秘密を探ることで彼に嘘をついている状態が既に恐怖。もし本当に殺人鬼だったとしたら自分も殺されるかもしれないわけですから。

まあ観てる側としてもアダムはものすご~~く怪しい男ですよ。だって見た目が怪しいもん。

そうしてアリスはアダムを疑ってとうとう警察に逃げ込み、最後は真相を探るためにアダムの姉を伴って証拠を探しに(不倫関係にあった女性の遺体の掘り起こし)行くんですが、そこでアリスは犯人が別にいたことを知るんです。

真犯人はアダムの姉だったんです。

アダムと姉は昔近親相姦の関係にあって、姉は今でも弟を愛していたんです。でも、アダム自身はそのころのことは若気の至りと捉えている。

彼自身魅力的な男なのでいろいろ恋人はできるんですが、ことごとく姉がつぶしてきたんですよ。アリスへの無言電話とか、レイプ魔疑惑の情報なんかも多分出処は姉でしょう。どんな手を使っても弟から引き離したかった、と。

で、過去どんな手を使っても分かれなかった女(山で事故死した恋人・不倫相手)を手にかけていたんです。

これ、最終局面まで気づかない人は気付かないでしょう。アダムが怪しすぎるから。うまいミスリードだなあと思いました。姉も怪しいといえば怪しいんですけどね。

あれだけ怪しかったアダムは結局単に顔が怪しくて(※私の主観です)、ちょっと情熱的すぎて暴走してしまうだけの愛情深い男だった、というオチ。いい人だったんですよ。女に愛されるばかりにかわいそうな男です。

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燃え上がる恋の末路

最終的には、アリスが姉に殺されそうになってそれを庇うアダムともつれ、アリスが姉を撃って殺すというエンド。(多分正当防衛。その後のシーンでは普通に暮らしてます。)

「君は信じてくれていると思ってた」と最後にアダムは言います。

アダムのことを何も知らない、彼のことを知りたい。結局は、相手を知りたくて詮索したアリスのせいでふたりの関係は崩れてしまいました。知りたいと思って探った情報をちょっとずつつなぎあわせて、信じられなくなってしまった。

恋の勢いのままに結婚するからこういうことになる。

多分、アダムは今まで付き合った女性もみんなアリスのように虜にしてきたんでしょう。かなり絶倫のようだし。過去の女性関係で情報がわかっているだけでも、夫がいる女性だったり他に恋人がいる女性だったりする。(もしかしたらフリーな女性もいたかもしれない)

けど、姉にことごとく関係をつぶされてきたはず。そう考えるとほんとアダムという男が一番かわいそうですね。ただ愛してるだけなのに。

  • ホイホイ女性を虜にしてしまうアダムの魅力
  • 軽率に惚れる女性
  • 姉の存在

これが悪い。

アリスとアダムが少しずつお互いの関係を深めていったのであればこんなことにはならなかったでしょう。

ふたりが思い合いつつも決別するエンディングなので切ないですが、まあしょうがないよね~~とも思う映画です。

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