ゴールデンカムイ249話「それぞれの夢」【本誌ネタバレ感想】サッポロビールに集結

ゴールデンカムイ 最新話ネタバレ感想 エンタメ
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ゴールデンカムイ最新話249話を読みました。

昔々のサッポロビールポスターパロディ扉で始まった249話、一体コラボ相手のサッポロビール工場で何するつもりなのか、ハラハラします。

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前回の感想はこちら↓

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メンコ交換しようぜ


ゴールデンカムイ 22 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

1マス休み、みたいな感じでメンコに興じていた月島&鯉登でしたが、二階堂とともに札幌時計台の前に。ここで宇佐美や菊田さんと合流する手筈のようです。

もうじき鶴見中尉との再会ですが、顔を突き合わせるのはあの樺太の逃亡劇の怪我以来では?

月島軍曹は鯉登少尉がこれまでどおり鶴見中尉と接することができるか心配のようです。それは鯉登少尉の方こそ心配でしょうね。「かぶりつきで見たい」ドス黒感情こじらせた男なんですから。

そんな月島軍曹に対して、そんなに心配ならお互いのメンコを交換して肌身離さず持とうとか言う少尉。お手製の「鯉登少尉」メンコです。それグッズにしてくれ。(冷静に「わたし作ってませんけど」って言う軍曹の子守力さすがとしか言いようがない)

札幌麦酒工場で待ち構える

さて、土方陣営+アシリパ組は札幌麦酒工場で連続殺人犯を待ち構えます。

三人一組のチームを作って、どこかにジャックザリッパー(仮)がかかったら他のチームに合図を送り、袋叩きにしようという。

チームは杉元組土方組牛山組トニ組の4つ。この四人が(仮)をしとめる役目で、それぞれのチームにはオトリと合図役のふたりがつきます。

杉元組は白石(オトリ)とアシリパさん(合図)
土方組は夏太郎(オトリ)と永倉さん(合図)
牛山組は門倉部長(オトリ)とキラウシ(合図)
トニ組はボウタロ(オトリ)と有古(合図)

という組み合わせです。シライシはこの攻撃陣(しとめ役)ならそれぞれ加勢はいらないんじゃない?と言いますが、相手はなにせパパオパオの使い手ですからね。これで正解。

オトリ役ってのはもちろん街娼役なんですけれども、いろいろ不安ですね。

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ボウタロサンってしきりに人の夢を聞いてくる人ですよね。まず王様になりたいという自分の夢を語っていました。そこから「みんなの夢は何?」とくるわけですが、房太郎のように単純明快な自分のための夢を持つ人はひとりもいません。

杉元の過去回でつくづく感じたのは、この作品のほとんどの人物は自分のために生きていないということです。

今回、房太郎はアシリパさんの夢をたずねます。「暗号の鍵を握るアシリパちゃんは作戦に加わらないほうがいいんじゃないの」と言う房太郎に、アシリパさんが「そもそもアイヌの未来を守るための埋蔵金だから(私が出ないわけにはいかない)」と言ったことを受けたものです。

それがアシリパちゃんの夢なの?と問われて、アシリパさんは

「誰かがやらなきゃいけないことだから私がやると決めた」

野田サトル「ゴールデンカムイ」249話/集英社より

と答えています。これ答えになっていないし、やっぱりアシリパさんも自分自身の夢とは思ってないんだろうなあ、と思える台詞ですね。アイヌの未来を追求したところで、アシリパさん個人が求める幸せは手に入らないのです。アイヌの未来を守ったところで、そこに杉元はいるのか?常にその思いがついて回っているんじゃないでしょうか。

その痛いところを突くのが房太郎ですね。「それは自分も幸せになること?」と嫌みったらしい笑みを浮かべて。それが自分の幸せにはつながらないことは誰よりもアシリパさん自身が知っているはずです。

チクチク人がしまい込んだ感情を刺す才能があるボウタロサンは、「王様になって大家族をつくる」以上の夢があったら乗り換えたい、その参考にしたいらしい。突撃!隣の晩ごはんばりに出合い頭に聞いてくると思ったらそういう意図があったのね。

いわく、家族を全員喪ったボウタロサンは、ここで自分が死んでしまったら自分がもつ家族の記憶も全部消えてしまうんだ、と自覚して、寂しくなったと。家族のことを覚えていたいし、そして自分のことだって誰かに覚えていてほしい。だから、子どもをつくって自分の存在を次の世代、また次の世代へ伝えていってもらいたい。それがボウタロサンの幸せなんだそうです。

えーー、めちゃくちゃいい動機。

ちょっと関係ないですけども、「記憶」といえば杉元と梅ちゃんですよ。杉元は戦争へ行く前と後で変わってしまった自分を、「あんた誰や」と言われてしまうことを恐れて梅ちゃんに会えないでいるんですよね。「あのころの自分」だけを覚えていてほしいし、拒絶されるのが怖いから。この房太郎の話を聞いて、杉元には何か刺さるものはあったんでしょうか。

ひと刺ししたところで、もうひと刺しするのがまたボウタロサンの嫌なところです。

「アシリパちゃんの想う未来に杉元佐一はいるの?」

野田サトル「ゴールデンカムイ」249話/集英社より

わかってて聞くなよ!!!!

ほんと鋭利でおそろしい。

大捕物

さて、オトリ役の面々ですが、ええ~?と思ってた門倉部長は意外とおじさんおばさんおじさんみたいな感じでおばさんでもいけるんじゃない?という風貌に化けましたね。なんか牛山が最近抱いた○婦そっくりだそうですよ。夏太郎はわりと夏太郎のまま、ボウタロサンはあまりにデカすぎる女だが、美人は美人ですよ。仁王立ちだけど。白石もまんま白石だけどあの中では小柄なほうだし、擬態できてるほうなんじゃないでしょうか。

ていうかお前たちの誰よりも茨戸編の永倉さんが女装うまいよ。

そうこうしているうちに、白石に引っかかった男がひとり。すかさず杉元がぶん殴って剥きますが、ただのオッサンでした。

本命は夏太郎のほうに。

なんと犯人は(仮)どころか、マジもんのジャックザリッパー疑惑。その囚人は外国人で、自称「マイケル・オストログ」。貿易船で密入国して、初の外国人死刑囚となって網走監獄へ収監されたそうです(門倉談)。

そして啄木が言うには、(仮)は単純にロンドンの事件を模倣しているわけじゃなさそうだと。ロンドン事件当時、ジャックザリッパーが30代だと仮定して、あれは1888年のことですから、今も生きているとしたら50代。件のマイケル・オストログもそれくらいだそうです。

つまり、(仮)はジャックザリッパー本人。なんで札幌でロンドンの事件をなぞろうとしたのかは知りませんが、ここにも聖地を作ろうとしたのか。

さー、「聖地」という言葉が出てきて、オトリその3の背後には精○探偵が……。なんと啄木が破り捨てた地図をつなぎ合わせてここにたどりついたようです(捨てずに持っとけよ啄木)。

この背筋の冷えるワンシーンで今週はおわり。なんと次は9月3日ですよ……。合併号の1週空き含めて3週休みですね。その間に門倉部長やられちゃう……!

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